男子団体
団体戦は雨のため、屋内多目的運動場でトーナメント戦となりました。その影響ためか、
シード校(初戦なし)4つのうち、3つが2回戦敗退でした。力の差がない状態では、一回試合が
できる方が有利となります。
そのチャンスを生かし、西郷1(福島1位)を破った鶴岡1(山形2位)、東北学院(宮城1位)を
破った見前(岩手1位)、陵南(山形1位)を破った萩荘(岩手2位)と優勝候補の大館1(秋田1位)
が準決勝に進みました。
鶴岡1対見前の試合は、お互いに1番手が取り、3番勝負に。2−2までは一進一退の内容
でしたが、団体戦では前の試合も絶好調の鶴岡1の後衛石塚の攻めのボールが厳しく、2ゲーム
連取し、2年ぶりの決勝に進みました。
萩荘対大館1の試合も、お互いに1番手が取り、3番勝負に。大館1は個人戦2位の岩澤・因幡
が気負いすぎから2ゲームを失うものの、第3ゲームを取り徐々に挽回して、2−2に。次の第5
ゲームを落としたが、第6ゲームを取りファイナルになりました。ファイナルは萩荘の強気の攻めで
一気にリードし勝ち、決勝に進みました。個人戦1位・2位をとりながら、まさかの敗退ではありました
が、最後まであきらめずボールをおっていました。この悔しさはぜひ全国の個人戦ではらしてもらい
たいと思います。インターハイの高商同様、個人と団体の難しさを実感しました。
決勝はもまたもお互いに1番手が取り、3番勝負に。どのチームも3組そろったところがなくオーダー
に苦労しています。3番勝負は、それまで絶好調だった鶴岡1の石塚が緊張からかミスが出たのに、
準決勝では大変厳しい試合をした萩荘が焦らず試合を進め、4−1で勝ち、東北大会初優勝でした。
3年連続出場でしょうか。今年3年の1番前衛は2年前の対鶴岡1戦の3番勝負、ゲームカウント3−2
の3−1までリードしながら逆転勝ちを許し、鶴岡1は2年連続優勝、全国大会3位になりました。
今回は見事に優勝を果たしましたので、東北代表として全国大会でも上位を目指してがんばって
もらいたいと思います。
男子個人
U14全日本メンバーの工藤(大館1)ペア名取が力を見せ優勝を果たしました。2位にも大館1の
岩澤因幡が入り、久しぶりの同校対決勝だと思います。ベスト8に秋田県勢が4組入ったことも特筆
すべきことで、秋田県のレベルアップだと思います。今回は山形県勢が1組も全国大会に参加できない
ことも久しぶりのことです。
女子団体
各県の1位が力を見せましたが、山形2(山形2位)が土崎(秋田1位)を破ったこと、カワサキ杯優勝の
郡山2(福島2位)が江釣子(岩手1位)にオーダーでは勝ったものの昨年度全国大会に出た阿部の調子
がでず競り負けたことがポイントとなりました。
準決勝の鶴岡1(山形1位)対双葉(福島1位)は、お互いに1番手をばらし戦い、3番勝負に。3番勝負は
U14の全日本メンバーの半谷がさすがにボールに触るものの大事なところでミスが多く、1−2の第4ゲーム
長い長いデュースを落とし、その後も調子があがらずまさかの敗退となりました。
山形2対江釣子の対戦は、1番手をばらしさらに321のオーダーで勝負に出ましたが、江釣子は213の
オーダーで2対0で江釣子が勝ち決勝に進みました。
決勝は、132のオーダーの鶴岡1に対し123の江釣子は2対0狙いで勝負に出ましたが、江釣子の1番が
前日の個人戦の調子ではなく、また2番手も本来の力を出せずに負け、鶴岡1が優勝を果たしました。
これで、山形県勢の2連覇となり、鶴岡1には昨年度の鶴岡3の全国大会準優勝に続く活躍を期待したい
と思います。
女子個人
ほとんどの各県の1位が順当に勝ち上がりました。特に、永井半谷(双葉)はペアでU14の全日本メンバー
で今年は全国優勝も狙えるペアですので、対戦相手がどんな戦いを挑むかが楽しみでした。
まず、準々決勝は丹野畠山(長命ヶ丘)が挑み、結果は4−1でしたが、ほとんどのゲームが競っていて
レベルの高い試合でした。この試合で、畠山が足に軽い肉離れを起こしてしまいました。次は前衛渡辺が
U14の全日本メンバーの佐藤渡辺(山王)が挑みました。しっかりした組み立ての中から前衛がポイント
を重ねる永井半谷に対して、早めに渡辺が動き、佐藤が半谷を攻める作戦の山王が前半2−0とりーど
します。ここから永井半谷が力を見せ始め2−2になったところで雨が強くなり中断しました。この中断で
佐藤渡辺がもう一度しっかり攻めだし流れを引き戻して見事に4−2で破りました。後衛佐藤が成長した
ことが勝因です。また、もう一つの準決勝の日向(U14全日本メンバー)佐藤(鶴岡1)対内藤佐々木(江釣子)
もいい内容でした。日向の強打に対して負けずにまた中ロブがさえていた内藤との戦いでした。ここも雨の
ため、ファイナルは両後衛とも強打できず逆クロス展開のロブ合戦となりました。1ポイント決まるまで何十本
も続きました。お互い決め手に欠けましたが、佐藤が思いきった動きで内藤のつなぐボールに触ったことが
勝因で日向佐藤が勝ち決勝に進みました。
決勝は山形対秋田の2年連続の顔合わせとなり、山形は昨年度の鶴岡3、今年の鶴岡1に対し、秋田は
山王と因縁の対決となりました。ここは、スコアーこそ4−1でしたが、お互いの持ち味を出し、内容の濃い
試合でした。