◆一方通行・行動選択システムゲームは10ラウンド制です。
各ラウンドでは、プレイヤーのうち1人が「執政官」となり、他のプレイヤーは「市民」となります。
「執政官」は、5種類の法案カードの中から、ある一定の制限の中で1枚ずつ法案カードを公開します。
「市民」は、1枚公開された法案カードを見て、その法案のアクションを行いたいかどうかを考え、秘密裏に意思表示をします。
一度見送ってしまった法案カードはもう選択できません。
目の前の法案カードを確実に行うか、より状況に適した法案カードを待つかの選択を迫られますが、法案カードは「執政官」がコントロールしているので、互いに相手の状況を良く見た上での心理戦が繰り広げられます。特に、同じ法案が2枚出た場合、2枚目は高い効果が発揮できるので、悩みどころです。
「執政官」は、就任時点で報酬が得られるものの、原則としてアクションを行うことはできません。
ただし、法案カードを誰も選ばなかった場合、その法案カードのアクションを自分ひとりだけ実行できるという特典があります。法案カードを出す順番をよく考え、「市民」の意思が偏るようにすれば、より多くのアクションを行うことができます。また、誰にも実行されたくない法案を握りこむこともできるため、高度な戦術が求められるハイリスク・ハイリターンな立場と言えます。
◆得点獲得システム毎ラウンド冒頭にめくられる「神託カード」によって、戦争の度合い=戦度が高まっていきます。戦度が6以上になると、戦争が発生し、各プレイヤーはボード上に置いている自分の市民コマと同じ数だけ、「資源」を支払います。
「資源」を支払うことができれば、支払った資源1つにつき1勝利点を得ることができます。ただし、ボード上の自分の市民コマより、持っている資源が少ない場合は、「戦争での義務を果たすことができない」ということになり、勝利点を得ることができません。
資源は、ボード上に市民コマを置き、法案カード「兵士」を実行して取り除くことできます。より多くの資源を得るにはボード上に市民コマを多く置きたいのですが、置きすぎてしまうと戦争発生時の資源支払いノルマが多くなってしまうため、市民コマの配置はバランスよく行う必要があります。
この他、価値の高い土地からコマを取り除いたり、「街道」を建設することでも勝利点を得ることができます。様々な得点方法を駆使して名誉あるローマ市民を目指しましょう。
◆法案カードの効果○市民このアクションを実行すると、手持ちの市民コマをボード上に無料で配置することができます。配置する際は、7つに分かれた丘の中から、最も価値の低い丘の空きマスから順番に配置します。
2枚目の「市民」は、配置するコマの数が増えます。
○貴族このアクションを実行すると、手持ちの市民コマを資源を支払って配置することができます。「市民」とは異なり、空きマスであればどの丘にでも配置できます。
2枚目の「貴族」は、支払うべき資源が安くなります。
○兵士このアクションを実行すると、ボード上に配置した自分の市民コマを3個(同じ丘から3個か、異なる3か所の丘から1個ずつ)手元に戻して、コマが置かれていた丘に応じて資源を得ることができます。価値の高い丘では、資源の他に直接勝利点が入ります。
2枚目の「兵士」は、得られる資源が増えます。
○農民このアクションを実行すると、手持ちの市民コマを「農耕袋」に入れることができます。ラウンド終盤、神託カードによって指示された数だけ「農耕袋」からコマを引き、その持ち主は多少の資源を得ることができます。補助的な資源獲得方法です。
2枚目の「農民」は、「農耕袋」に入れられる市民コマの数が増えます。
○元老院このアクションは、現在の「戦度」に応じて効果が異なります。
・戦度0〜3:次のどちらかのアクションを実行できます。
「市政」:ボード上の自分の市民コマを1個手元に戻し、2資源を得ます。
「街道」:資源を支払い、自分の街道建設度を1段階進め、勝利点を得ます。
・戦度4・5:次のどちらかのアクションを実行できます。
「抗戦」:戦度を+1にし、2資源を得ます。
「講和」:戦度を−1にし、ボード上に市民コマを配置します。
・戦度6・7
「凱旋」:このアクションを実行し、戦争による資源支払いで、最も多くの資源を支払った場合、追加で3点の勝利点を得ます。
◆ゲームの終了10ラウンド終了後、必ず発生する最終戦争の処理のみを行う11ラウンドを行います。これによる勝利点を計算した後、最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。