日ロ首脳の非公式首脳会談始まる
2000.04.29 Web posted at: 7:31 PM JST (1031 GMT)
サンクトペテルブルク(CNN) 森喜朗首相とロシアのプーチン次期大統領との非公式首脳会談が29日午前10時40分(日本時間午後3時40分)から約2時間、サンクトペテルブルクのロシア美術館内で行われた。
森首相は28日夕(日本時間同日深夜)、政府専用機でロシアのサンクトペテルブルクに到着。
会談の冒頭、プーチン次期大統領は「ロシアは日本を重視している。対日関係はロシア外交の重要な問題の1つ」と述べたという。その後、森首相は九州・沖縄サミット(主要国首脳会議)への協力を求め、両首脳は北方領土問題解決に向けた今後の日ロ交渉や、経済支援策などについて話し合った。
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元米国駐日大使のウイリアム・クラーク氏が日露間の問題について解説(英語)
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また、森首相は28日午後、ロシアへ向かう政府専用機内で同行記者団と懇談。非公式首脳会談の焦点である平和条約締結交渉について「一連の合意に基づいた交渉継続を前提に、平和条約の重要性について話し合う」と述べたという。
会談では北方領土問題の解決に向けて「2000年までに平和条約を締結するように全力を尽くす」としたクラスノヤルスク合意などの最終確認にとどめ、具体的な内容には踏み込まない考えを明確にした。
さらに森首相は同行記者団との懇談の中で、5月5日のクリントン米大統領との日米首脳会談で日本が本格的な景気回復や経済構造改革に取り組む姿勢を強調。沖縄の米軍普天間飛行場移設問題については「国会審議を踏まえて政府として適切に対処する考えを伝えたい」と述べ、NTT接続料引き下げ問題についても理解を求める意向を示した。
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