雑記 − 私の周りの何やかんや (2/21/2000)



TOURIST(1) − 福臨門はさすがでした


2000/1/25〜31の1週間で、台北、香港、マカオ、シンセンを回ってきました。書籍・辞書類の購入と気分転換が目的です。特に香港では、複数名で行動していたので、おいしいものをたくさん食べることができました。

というわけで、印象に残った食べ物を以下に記してみたいと思います。まずは海鮮料理の高級レストラン『福臨門魚翅海鮮酒家』(香港尖沙咀金巴利道)から。

なお、本ページの画像は同行のTECHNO、OYOYO両氏よりご提供いただきました。多謝合作。



この有名高級レストランの敷居は、私にとっては絶対にまたげない高さに思えていました。ひと昔前、香港に暮らし現地ベースの給料をもらう生活を送ったことがある私には、福臨門はまさにそういうイメージの店だったのです。日本に戻ってから、日本の支店に飲茶だけしに行ったことはありますが、そこで食べた点心がどれもおいしかっただけに、この店で夕飯だなんて自分には分不相応だわ、との思いをますます強くしていたのでした。
看板 しかし、「せっかく行くのだから、一度くらい行ってみたい」という声が事前の打ち合わせにおいて同行者たちから出たので、思い切って足を踏み入れることにしました。事前に席を確保するほうが安全かも、ということで予約を前日に済ませて、いざ店へ。
案内されたのは、2階で、いけすのすぐ横のテーブルでした。渡されたメニューを見ると、"魚翅"(フカヒレ)、"鮑魚"(あわび)、"燕窩"(燕の巣)、といった高級食材を使ったメニューがいろいろ並んでいます。しかし、こういう高級な店に行きつけていない私は、食材名を見ただけで舞い上がってしまい、料理を選ぶための思考力が停止したので、コース料理をお願いすることにしました。しかし、いったいいくらのコースがこの手の店でスタンダードなのか、それすらも検討がつきません。結局、店側が提示した800HK$(この時のレートで、1HK$=14.5円くらいでした。)で、「フカヒレスープは必ず入れて」という条件だけつけて、あとはすべて店側のおまかせでやってもらいました。

さて、コースの内容はいかに。メモを取っていないので、記憶に残っている料理だけを書いておきます。
エビ まずは海老を茹でたもの。私自身は甲殻類が体質に合わないので手をつけていませんが、殻にツヤがあって、傍で見る限りとてもおいしそうでした。
フカヒレ そして出た! フカヒレスープ。ヒレは、あまりほぐれておらず、原形をとどめていました。ヒレの長い部分は15cmくらい、厚みは2,3cmくらいあったような気がします。レンゲだけではうまくすくえない大きさなので、レンゲ使いに悪戦苦闘していたら、お店のウェイターさんに、「そうじゃない、左手にレンゲ、右手に箸を持って麺のように食べるんだ」と注意されました。その後は皆でフカヒレラーメン状態でした。
鶏 そして鶏の丸焼き。(記憶があいまいなので、もしかしたら、フカヒレの前だったかもしれません。)皮がパリっと、肉はひきしまっており、ほどよい塩味でした。
アワビ その次がスライスしたアワビのうま煮に青菜を添えたもの。かむごとにアワビの香りが口に広がるので、ものも言わずにひたすら咀嚼に没頭してしまうのでした。
青菜と牛肉 次は、牛肉と青菜の炒め物。オイスターソースを味付けに使っているものだと思います。肉も菜っ葉も、炒め加減が絶妙で、「良い店は基本がしっかりできているなぁ」と思いました。
蒸し魚 続いて、私の大好物の"清蒸魚"が来ました! これは、白身の魚にねぎをたっぷり乗せて蒸したもので、油と醤油のまざったタレがかかっているものです。魚自体が新鮮で美味しくないと、うまくしあがらないと思われます。
蒸し魚 ここで出てきた魚は、推定体長50cm前後で体が赤く、全体に小さな斑点があるものでした。私達のテーブルのすぐ横のいけすの中で、お仲間たちがたくさん泳いでいたので、成仏前の姿をよく見ることができました。とはいえ、魚の種類にうといので、正確なところはわかりません。まあ、要するに醤油味がよく合うおいしい白身魚です(笑)
ハスの葉ごはん 主食は、"荷葉飯"が大皿に乗って登場しました。ハスの葉に包んで蒸した醤油ベースの味付けのおこわです。"清蒸魚"を食べ終わった時点ですでに腹十二分目くらいになっていたのですが、なんだか後を引く味で、ついつい食べてしまうのでした。具の鶏肉も、一切れ1cm以上ある大きめサイズで、味がしっかりついていてマル。
マンゴープリン 腹はますますふくれて十五分目くらいになり、いやー、まんぞくまんぞくぅ、と悦に入っているところへ、デザートのカウンターパンチが来ました。マンゴープリンです!! フルフルゆれるやまぶき色のプリンは、大きさもなかなかで、グリコのジャンボプッチンプリン並みかそれ以上ありました。匙ですくうと、中は果肉がどっさりです。ここまで惜しげもなく入っているものを食べたのは初めてです。果肉の量だけでなく味や舌ざわりも申し分なく、「うー、こんなにおいしいマンゴープリンを食べたことない」という言葉が思わず口をついて出ました。「私、コンビニのマンゴープリンはもう食べられない」とは、ある同席者の弁。
こうして、満腹度、満足度とも200%で店を後にしました。次回はいつになるかわかりませんが、またいつかこういう散財をしてみたいものです。





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YAKO, Kimie(C)2000