HomePageのTopへ戻る  目次を開く


白根三山縦走 (2002年8月13〜15日)

メンバー: 単独

 

020912s.jpg (13065 バイト)
間ノ岳山頂。背景は北岳と甲斐駒ヶ岳

 

020909s.jpg (47705 バイト)

間ノ岳山頂より

8月13日
天候:晴れ
タイム:広河原4時55分、二俣7時45分、北岳肩の小屋着11時35分・発12時40分、北岳山頂13時15分、北岳山荘14時10分

 8月6日に自宅の引越しをして、荷物の片付けもほぼ終わり、待望の夏休み。
8月12日の夜、JR急行アルプスに八王子で乗車、、甲府着1時59分。同じ急行アルプスから下車した夜叉神峠まで行く2人組と広河原まで行く中年女性と4人相乗りでタクシーを利用する。広河原までのタクシー料金は2400円、4人全員が広河原まで行くのであればバス料金と同額にしてくれるらしい。

 広河原に着いて明るくなるまでの1時間ほど運転手さんのご好意でタクシーの中で仮眠をさせていただき、明るくなってから出発。

 野呂川に掛かる吊橋を渡り、広河原山荘で水2リットルを補給し登山道をすすむ。ほどなくして三脚を括り付けたザックを担いだ年齢が65歳という男性と出会い話しかけられる。どうやら私の持っていた30年来のカメラが目にとまったらしい。その後カメラ談義に花が咲き、右俣コースの中間辺りまで同行する。そのひとの話によると北岳は20数年ぶりとのこと。645の中判カメラと三脚を担いでいるので荷物の重さは25キロだという。下山日は決めていないが今日は北岳肩の小屋に泊まり、明日以降は北岳山荘をベースに写真を撮り、飽きたらのんびり下山するとのこと。

 二俣を過ぎ右俣コースに入ると登りの斜度も急で、次第に日差しも強くなる。体調はきわめて不調。だが、草スベリとの合流点までくると、鳳凰三山、甲斐駒、そして仙丈を見渡せいっきに展望がひらける、そして乾いた風が疲れを和らげてくれる。

 北岳肩の小屋11時35分着。広河原からの所用時間約6時間30分。コースガイドの標準時間を30分ほど越えているが幕営道具を担いでいるのだからよしとしよう。

 北岳肩の小屋で大休止と、尾根から東側の斜面を100メートルほど下った所にある水場に今日の夜営用の水3リットルを補給しに行く。

北岳肩の小屋にテントを張っている人の話によると、昨日夕立と雷があったらしく、今日もそんな雰囲気だという。雷は恐い。急いで北岳を越えることにする。北岳山頂は7年くらい前の10月、バットレス4尾根を登って以来で懐かしく、ゆっくりしたいところだが三角点に軽くタッチしたのみで休むことなく山荘を目指しくだる。しかし、その後山荘に着いた後も心配した夕立と雷は現われなかった。

北岳山荘では、水は1リットル100円で制限なく入手できるらしい。北岳肩の小屋からの水汲みと荷担ぎは徒労となったが3リットル背負ってきたので300円の節約になり、明日大門沢小屋までの道程で以降水を補給する必要はなかった。

テントを設営後、小腹がすき、朝飯用のインスタントラーメンを半分食べるつもりで何気なくそのパッケージに印刷された賞味期限を見る。2001.04! 優に賞味期限が切れている。折角担ぎ上げた食料だったが食べることなくゴミ袋へ捨てた。
 家ではインスタントラーメンは滅多に食わない。家に置いたラーメンはほとんどが山用のもの、どうやら在庫管理がまずかったらしい。この度の引越しで下に埋もれていた古いヤツが順番が入れ替わり上へ露出したのを調べもせずにもってきたのがいけなかったようだ。

 

8月14日
天候:晴れ
タイム:北岳山荘6時35、間ノ岳山頂8時10分、農鳥小屋9時10分、農鳥岳山頂11時5分、大門沢下降点12時15分、大門沢小屋14時15分

日の出をテントの入り口から眺める。今日も一日天気が持ちそうな雰囲気。のんびり朝食を取り出発。中白根山山頂で小休止していると、朝早く北岳山荘を出て間ノ岳を往復してきた数パーティの人たちとすれ違う。

 北岳山荘を出てから約1時間30分で間ノ岳へ到着。先程通過してきた中白根山や、この間ノ岳の山頂はだだっ広く、迫力には欠ける。しかし富士山を望める絶好の見晴らしでこれからの道筋である西農鳥岳や農鳥岳、塩見岳等も視界に入る。そして山頂の東端に立てば広い尾根筋に着けられた登山道の先に、赤い屋根の農鳥小屋が見える。

 白根三山最後の山頂、農鳥岳までの道筋は、瓦礫の中に着けられたなんの変化もない登山道をくだり農鳥小屋に到着。そしてチョット急な西農鳥岳ののぼりと、山稜の少し下の岩肌を巻くようにつけられたルートをたどり農鳥岳に至った。そしてその先の大門沢下降点までのルートも広い尾根筋に着けられた登山道をくだるだけであった。その間、常に天候に恵まれ緊張感のないのんびりとした尾根歩きを満喫できたが、そのルートの大半が広い尾根であるが故にガスられた時や冬期山行であればルートファインデングが要求されそうな所と感じた。

 大門沢下降点からは稜線を離れるとすぐに森林限界の下に入り展望は効かなくなる。葛折りになった登山道をいっきにくだり、膝が笑い始めた頃、沢音が聞こえ出し、一昨年の2月に訪れ見覚えのある大門沢小屋ににたどり着いた。

 

8月15日
天候:晴れ
タイム:大門沢小屋5時20分、発電所取水口付近吊橋6時25分

 大門沢小屋から発電所取水口にある吊橋まではわずか1時間程度の所用時間でくだる。途中、一昨年の2月ルートファインデングに時間を費やし、ほぼ一日かかって奈良田第一発電所から大門沢小屋へ辿り着いたわけだが、そんなに大きく夏道を外しいてなかったことを確認できた。

 奈良田第一発電所手前のゲート付近に停まっていたタクシーの運転手さんに「奈良田まで空で戻るのでついでに載っていきなさい」と声を掛けられ奈良田まで乗せてもらい、7時30分という予想外の早い時間に奈良田についた。

 その後、8時30分に開いた奈良田温泉(8月を除く通常月は9時30分から営業)で汗を流し、9時20分奈良田発身延行きの路線バスに乗り帰路についた。

 

 

HomePageのTopへ戻る  目次を開く