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表丹沢塔ノ岳 堪七ノ沢遡行 (2002年10月13日)

メンバー: L中谷、磯辺、西名、國保、甲谷

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最初の滝F1をのぼる西名さん

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F5上の狭い廊下状の所。快適に遡行が楽しめた

 

 

天候:晴れ

 沢登りは、個人的には好きな山登りの形態だ。しかしこのところ、山行の回数は稼いでいるものの、めっきり沢登りとはご無沙汰していた。遅ればせながら今年初めての沢登りだ。そして多分これが今年最後の沢登りになるだろう。
堪七ノ沢は中谷さんらと一度遡行している。しかし、どのような沢だったのか記憶がまったく消えていた。それは、あまり面白みのない沢だったのか、それとも大分前のことなので単純に記憶が薄れているだけなのか。・・・・・

 表丹沢の玄関口「大倉」から車で入渓地点の勘七ノ沢出合まで入る。この林道は鍋割山への一般ルートにもなっているため多くの登山者が利用している。徒歩で登山口に向かう他の登山者の人たちには申し訳なく、後ろめたさを感じる。しかし歩けば優に1時間はかかる所を楽するのだから、途中道を譲ってくれる人たちの恨めしそうな目線を浴びるのも当然かも知れない。

 入渓後、ほんの数分で最初の滝“F1”が出てくる。いつもの通り、名クライマー中谷さんザイルをたらしトップ。続いて、西名・國保・磯辺・甲谷の順番で水流の右側(左岸)をのぼる。磯辺さんを除く3名は微妙なホールドをこなしきれず下部で中谷さんが確保するザイルにテンションをかけてしまう。

 以降、F2からF5までの滝では、みんなうまくのぼり、ぶら下がることはなかった。結果的にはこの最初のF1が一番技術的にはグレードが高かった。

F1を越え、ほんの少し歩くとすぐに釜を伴った小さなゴルジュに出くわす。先頭で歩いていて、釜が深そうなので躊躇し、回れ右をすると中谷さんと國保さんが、いたずら小僧のようにニヤニヤ笑いながらカメラを構え、私に目線を向ける。どうやら「深みにはまるところを写真に撮るから(釜の中へ)行け」ということらしい。気乗りはしないが仕方なく入る。 しかし、2メートルも進まないうちに胸のあたりまで水につかり、冷たさに耐え切れず引き返す。

2番手の西名さんは長身を利して何とかクリアー。他のメンバーも彼に続きクリアーしたが、私は巻き道を行くことにした。

 その後、F2は左岸をF3は右岸、そしてF4は左岸についたチムニー状のルートを登る。F4うえには2つほどの堰堤が築かれその上は土砂が堆積し平凡なゴーロ帯となっていてちょっと興ざめではある。治水と森林保護のためなのだから仕方あるまい。

 しかしその先にはこのコース最大の滝F5が控えていて、楽しませてくれる。そしてこのF5は落差と斜度では見かけ状F1より迫力はあるが、細かいがホールドは安定していてF1ほど難しくないので快適にのぼれた。

 F5を過ぎ、面白い部分は終わりかと思いきや、その先は狭い廊下状の所に小さい滝が連続してあらわれ、楽しましてくれる。そして若干広くなった二股では、ルートになっている右股はあえて行かず、左股へはいる。徐々に傾斜も増し水もきれ、ガレののぼりとなる。

落石を起こしたときのダメージを最小限に抑えることに考慮しメンバー間の間をつめ数珠繋ぎで上り、金冷シ手前の大倉尾根上の一般登山道に飛び出す。

尾根を歩いていた人たちが変なところからわれわれが飛び出してきたものだから、中には目が点になって驚いている人もいる。沢登をしていると良く出くわす光景である。

沢登りの装備を解き、多くの登山者に混じり塔ノ岳山頂へ行く。塔ノ岳山頂はいつもの通り満員御礼状態。富士山も見え。のんびり休息をした後、金冷シ分岐から鍋割山方面へ向かい小丸山から車のおいてある勘七ノ沢出合までの尾根道を約1時間かけてくだった。

 



 

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