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南アルプス 聖岳(2004年9月18日〜19日

前衛峰に当たる小聖岳手前のガレを登る

 

 

 

広い聖岳頂上にある標識。残念ながら眺望はまったくなかった。

 

 

 

西沢渡の渡渉点にかけられた2機のゴンドラのうちの古いほうの1機。この下流にかけられている新しいほうは、大きく頑丈そうで利用する人にとっては安心感があるだろうが、こういった山間の風情にはこの古いほうが良く似合う。

 

 

林道に落ちていたアケビ。鮮やかな紫色が印象的だった。

 

 

林道の始まりになる便ガ島のトンネル。昔ここは造林作業用トロッコの軌道が敷設されていたとのこと。

 

メンバー:和田、稲垣、柴田、甲谷

 今年8月、和田さん、稲垣さんと聖岳・光岳を目指し信州側の登山口、便ガ島近くまで入った。しかし林道の土砂崩れで退散した。

 近いうちに再訪と思っていたが、思いのほか早い時期に実現した。今回は柴田さんも加わり4人で行ってきた。

 

9月19日
天候:晴れのち雨
タイム:便ガ島発6:30、西沢渡7:10、聖岳と聖平の分岐着11:35、小聖岳着12:30、聖岳(前聖岳)頂上着13:42、聖岳発14:05、聖平小屋着15:20

 前夜、横浜23時30分集合。中央自動車道諏訪・高遠・大鹿村・上村。さらに山間の集落下栗を経由して、便ガ島には日の出1時間後くらいに到着した。

 便ガ島から西沢渡までの林道上には所々アケビの実が落ちていた。もう実りの秋なのかと実感する。

 林道のどん詰まり、遠山川西沢の渡渉点の西沢渡には新旧2機の人力ゴンドラがかけられてい。他パーティの人たちはすべてこのゴンドラを利用して登山道のある対岸へ渡っていた。しかしルートを選べば、渡渉も1歩だけクルブシが水に浸かるくらいのものであり、我々はそこをゴンドラを使用せず対岸へ渡った。

 西沢渡を渡渉し一段上がると、今は使われていない営林署の朽ちた飯場があった。その飯場の裏口から急な登山道が続き高度を稼ぐ。
登山口便ガ島と聖平の中間点という道標のあるところまで約2時間半で到着。意外と早いと感ずるもの。急登に喘ぎ「まだ半分か」というものと、感じ方は人それぞれであった。

 「南アルプスなら」とでもいうのか、うっそうとした樹林の中の急なのぼりを良いペースで進み。幾分緩やかなのぼりになった薊畑あたりに到着する。そのころより小雨がポツリポツリと落ちてくる。

 樹林が開けた 聖岳と聖平の分岐点に到着し、聖の頂上は今日のうちに登ってしまうか、明日の天気にのぞみを賭け明日にするか4人で相談した。道標には頂上まで2時間と標していたし、また、晴れ間も少し出てきたので、荷物をデポして今日中に登ることにした。

 小聖岳で小休止、西沢の源頭を左手にやせた尾根を歩き最後ののぼりにかかる、ガレの斜面につけられた登山道はよく踏み固められていて歩きやすい。あいにくの小雨とガスのため頂上は見えず残念。また距離感もつかめない。

 頂上に着いても天候回復の兆しなく、広い頂上で登頂の記念撮影をして早々にくだる。

くだる途中、さらに雨が強くなったが、雨具のズボンを履く機会を逃し下半身ずぶぬれとなる。

 宿泊は、小屋を利用するのは小遣いがもったいないのでツェルトとまりを予定していたが、雨が収まる気配もなく、宿泊料素泊まり2500円と意外と安かったので小屋を利用することにした。

 小屋は二棟あり新し方は、寝具食事つきの宿泊客用らしく、我々が泊まった古い小屋は素泊まり客にあてがわれているようだった。

 

9月20日
天候:雨晴のち曇り
タイム:聖平小屋発7:00、西沢渡着9:30、便ガ島着10:30

 昨日より断続的に雨が降り、朝になっても同じ状態だった。昨日のうちにゆとりを持って頂上を踏んで正解だった。

 今日のぼるパーティも多いようで早くから準備をしていた。我々は昨日のうちに頂上を往復しているので今日はくだるだけ。たくさん宿泊者がいたがのんびり準備をし、小屋を出たのはその中でも最後から2番目だった。

 昨日、聖岳と聖平の分岐から小屋までの間かなり距離があるように感じたが、今日の上り返しは予想したほどでもなくほんの20分ほどで楽勝だった。その後は昨日のぼった尾根をくだる。小雨が降ったり止んだりのパットしない天気だったが、昨日念願の聖頂上を踏むことができたのでみんなの気分は晴れていた。

 途中2回の休憩を取って西沢渡に着いたのは9時半。小屋をでてからわずか2時間半という短い時間だった。

 往路では40分ほどで歩いた便ガ島と西沢渡の林道は途中、手の届かない頭上にあるアケビを取ろうと色々チャレンジしてみたり。お互い写真を取り合ったりしながらお気楽ムードでのんびりくだった。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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