HomePageのTopへ戻る  目次を開く


槍ヶ岳(2001年10月13〜15日)

メンバー: 嶋津、甲谷

shimazus.jpg (22479 バイト)
嶋津さんが描いた槍見岩からの槍ヶ岳。
嶋津さんの承諾を得て掲載させて頂きました。

 

10月13日
天候:晴れのち曇り
タイム:上高地発6時00分、殺生ヒュッテ14時50分

 前夜横浜から乗合バス”さわやか信州号”に乗り、6時上高地着。

 眠気が醒めず気だるい体調ながらも明神、徳沢、横尾とハイカーで賑わう遊歩道をほぼ標準のタイムで歩く。
横尾より先は細い道になり、人の数も減り山登りらしい雰囲気になってくる。槍沢ロッジまでの途中、平坦な登山道の左手を流れる沢の音と秋の冷気が気だるさを忘れさせてくれる。

 槍沢ロッジより少し先を行くと今までの樹林で遮られていた景色も開放的な物となり、正面に東鎌尾根も見えてくる。さらに先の”大曲”からは、今まで緩い登り道が急坂になり雰囲気ががらりと変る。

 槍沢カールの末端にある岩だらけの道を登り切ると、今日宿泊予定の殺生ヒュッテがガスの中に見える。しかし、午前中までの晴れも曇りに変わり明日のぼる予定の槍ヶ岳を望むことができない。そして前日に雪が降ったようで溶け残った雪が殺生ヒュッテに近づくにしたがい徐々に多くなる。

 殺生ヒュッテでの本日の宿泊者は我々を含めて10名くらいで閑散とした雰囲気だった。スタッフの方は「寝るとき寒ければ布団はいくらでもあるので、寝床にある布団を好きなだけ使って下さい」という。そういう言葉に甘えて4枚くらいの布団を掛けて寒気を凌ぎ熟睡する。

 

10月14日
天候:晴れ
タイム:殺生ヒュッテ発6時55分、槍ヶ岳山頂8時15分、殺生ヒュッテ11時00分、槍沢ロッジ15時15分

 天候は朝のうち晴れではないが高曇りといった感じで、比較的よい殺生ヒュッテから槍ヶ岳山荘まで雪混じりのジグザグを時間を掛けてゆっくりのぼる。途中、槍ヶ岳山荘に泊っていた数グループの下山者とすれ違う。

 槍ヶ岳山荘から頂上まで安全にのぼるには、雪と氷の状態が多少気がかりだったが、心配するほどのことはなく、設置されたいる鉄はしごと鎖の力を借り、そして岩の露出した所に確実にスタンスを取ることでなんの不安も無く頂上に着くことができた。

 頂上からの展望は、高曇りながら全周遠くまで見渡せる好条件であった。そんな頂上で30分くらいのんびりする。

 時間が経つにつれ次第に青空も多くなり、のどかな雰囲気の中、黄葉の景色を写真に撮りながら本日の宿に予定している槍沢ロッジまでのんびりくだった。

 槍沢ロッジについてもまだ時間が早いので談話室で山のビデオをみたりして時間をつぶす。そして何より風呂があるのは有難い。

 

10月15日
天候:快晴

 この三日間で最高の天気。今日槍ヶ岳頂上を目指すため、槍沢ロッジに同宿した人たちもきっと楽しく登れることだろう。

 下山前、槍沢ロッジの少し上にある槍見岩まで行って、朝日の当る槍ヶ岳の写真を撮る。
下山時にも被写体を探しよそ見しながら歩いていると、横尾に近付いたあたりでいきなり7〜8頭くらいの猿の群れと鉢合わせ。そしてこの猿どもが威嚇して向かってくる。私が後ろへたじろぐと彼らは何もなかったかのように河原の方へ走り去っていった。一瞬冷やあせものだった。

  

0111b08s.jpg (7483 バイト)

富士山遠望。槍ヶ岳山頂から

0110b15s.jpg (13845 バイト)

坊主岩付近からの槍ヶ岳

 

011108s.jpg (9294 バイト)

 

槍見岩からの槍ヶ岳

011120s.jpg (14966 バイト)

梓川と前穂東壁。横尾から

 

011122s.jpg (13871 バイト)

前穂東壁のアップ。横尾と徳沢の中間付近から

 

011128s.jpg (13175 バイト)

岳沢と奥穂。上高地河童橋付近から

 

 

  

HomePageのTopへ戻る  目次を開く