二代目奮闘記



わたしの父は、かれこれ20年前からカギ屋を営んでおりまして。私もこの仕事は、子供のころから知っておりました。はっきり言って昔は、カギ屋さんの社会的認知度も低く、NTTの電話帳の職業別の中にカギという欄がなく、なんかうさん臭い職業に思われていた様におもいます。
実際、いまでもTVに出てくるカギ師は、なんかあやしいですよね。
わたしも、こんな仕事はしたくないとおもっていました。
実際、カギを解けるというのは泥棒と同じ様な行為をしているわけですから。
よく、泥棒にすぐなれるねと、良く言われたものです。
しかし、現代のように犯罪も凶悪になり、自分の生命、財産は自分で守るという社会の風潮と
それを、実際、地域と密着してやっていくのは、カギ屋という職業しかないとおもい、店の後を継ぐことにしました。
私は、これからのカギ屋はお客様の財産、生命を守ることを第一とし、その仕事にプライドをもたなければならないとおもっています。






よく最近のTVやラジオでは、ピッキングの技術が紹介されており、どんな錠前でもたちどころに、解錠できるとよく紹介されていますが。私から見れば、そういうことをいった時点で本当にこの人は、錠前のことを全然知らないんだなーとおもってしまいます。
実際、この錠前は安全ですと言って仕事をしておきながら、いざなにかあると、あっという間にかぎをピックであけてしまうようでは、カギ屋としては信用されないのではないのでしょうか。
私は、自分の店で取り替えた錠前などは、殆ど壊して開けています。


よく最近、かぎ師養成スクールなどで、かぎ開けの技術を高いお金を出して得とくして、かぎ師になろうという人がたくさんいますが。私にしてみれば、高いお金をだして、なんと愚かなことしているんだろうとおもっています。

そういうかぎ師が、仕事のある時に取れるだけとってやろうとして、かなり高額な料金を請求し、トラブルになっています。そういう行為が業界全体のイメージの悪化につながるのではないのでしょうか。





これからのカギ屋は、錠前のメンテナンスに力を注ぐべきです

キーコーナーの合鍵で儲かった時代は、もう終わりをつげようとしています、警察が1ドア2ロックといいだした頃から、錠前をちゃんと取り付け加工できる技術が必要になってきているのです。




電気錠講習会にて 私です。。。




参加者の記念写真