ホウネンエビ&カブトエビ

見たことありますか?

〜水田に棲む「生きた化石」〜

 
ホウネンエビって? 
毎年、6月ごろの田植えシーズンになると、ホウネンエビ、カブトエビが水田に発生します。それらは、「生きた化石」と言われています。ごく短期間にしか見られないので、見たことのない人が多いと思います。むしろ、名前さえ知らない人の方が多いかもしれません。ここに紹介することにします。

ホウネンエビ、カブトエビは水田に発生します。しかし、水質的に良い水田でないとダメで、農薬等の影響で、発生する場所は限られているようです。

私と、ホウネンエビとの出逢いは、自宅前の水田でした。以前から水中に体長1〜2センチメートルで、お腹にはたくさんのひだが出ていて、それを動かしながら移動する水生昆虫?がいることは知っていました。当時は風変わりな生き物がいるなあといったくらいの意識でした。何かの機会に図鑑を見たときには、ふとその水生昆虫を思い出し、調べた覚えはありますが、どうも見つかりませんでした。その時には、自分の調べ方が悪いのと、詳しい図鑑ではなかったことが考えられます。

 

当時の東京新聞の埼玉版にホウネンエビの記事が載っているのを見付けました。サービス版くらいの写真を見ると、自宅前にいる生き物とたいへんよく似ていました。記事を読んで初めてホウネンエビという生き物を知りました。

ホウネンエビが発生すると、その年は「豊年」になるといういわれが紹介されていたような記がします。確かに、昔の水田を考えると、水田が肥えている証拠にもなるでしょう。

最近では

朝日新聞 地方版 「豊年呼ぶエビ見つけた 伊奈」 平成14年5月22日(水  

 
カブトエビは、高校時代に、友人が持ってきたことを思い出し、昔の記憶をたどって、採集されたと思われる地域に行ってみました。どのあたりにいるのか見当は付きませんでいたが、いそうな水田を探して、じっと見つめていると、いました。いました。可愛らしい生き物がせわしなく動いていました。1匹見付けると、あとは簡単で、その水田を調べてみると、たくさんいることがわかりました。ただし、隣り合わせの水田には、まったくいなかったりで、本当に限らた水田にしかいないことも分かりました。

カブトエビは、水田の草取り虫といわれ親しまれてきました。残念ながら水田の草取りをカブトエビだけでは間に合いません。どうしても農薬(除草剤や殺虫剤)の力が必要になるでしょう。農薬の効用がカブトエビに合わなければ死んでしまいます。小さな命を守るのも難しいです。

こどもたちは、以外と知っていました。聞いてみれば、「付録に卵が付いていたよ。」というのです。学習雑誌の付録に付いていたようです。取り扱いは以外と簡単で、子どもたちの世話で十分に孵化するようです。

○種類  世界に4種類しかいません。そのうちの3種類が日本        にいて生きています。

       アメリカカブトエビ

       アジアカブトエビ

       ヨーロッパカブトエビ

       オーストラリアカブトエビ ・・・ 日本にはいません

○祖先  古生代。三葉虫の初期のもの

○命   1か月ほどで死んでしまう。

      田植えシーズンになると発生する。

○えさ  何でも食べ、泥と一緒に食べる。

文献 カブトエビ 秋田正人(八坂書房)