１１年前に、このコースを通って三ッ石山まで縦走したことがありましたが、大
深岳から三ッ石まではその後数回通ったことがあるので、もう一度、畚岳から嶮
岨森までのコースを歩いてみることにしました。松川温泉から八幡平頂上に行く
バスも、丁度良いバスがないようなので、畚岳登山口側に車を置いて往復するこ
とにしました。

今日は予報では曇りで、展望は期待出来ないかなと思いましたが、アスピーテラ
インを登るにつれ快晴となり良い展望を得られました。ただ遅くなるに従って雲
が多くなってしまいましたが。


道は以前より藪も少なく歩きやすくなっているように感じました。ただ、かなり
人が歩いているようで、道のぬかるみがひどくなっていたり、浸食が進んでいま
した。道はずっと展望の良い草原の道か、オオシラビソの林の道です。多くはあ
りませんが、ハクサンシャクナゲ、ハナニガナ、イワカガミなどが咲いています。

まず途中の分岐から畚岳を目指しました。畚岳頂上は360度の展望が得られる素晴
らしい場所です。遠くの方は霞が掛かっていますが、岩手山はばっちりです。
諸檜岳は地図で見れば、お椀を伏せたような大きな山ですが、２つのピークがあ

るようで、手前に山名標識がありました。しかし、そこは北側の展望がありません。

諸檜岳を降りたところにある石沼は、名前の通り石が島のように点々とあります。
岸辺にはたくさんのオタマジャクシがいて、ちょっと近づいただけで一斉にばし
ゃばしゃとパニクったように動きます。その先にも沼があって、こちらはミツガ
シワが綺麗に咲いていました。

前諸檜のピークを過ぎると、嶮岨森の手前にある鋭角的な岩峰が見えてきました。
嶮岨森の頂上は、360度の展望で、目の前に大深岳の大きな山容が壁のように見え
ました。中腹に新装なった、大深山荘が見えます。今日はここで終わりにし、引
き返すことにしました。