原地山

鍋割峠から明神岳方面を振り返る。霞んで見えるのは重茂半島の山
原地山は旧田老町にある山で、佐藤敏彦著「かぬか平の山々」に記載されていま
す。また山頂には一等三角点が置かれています。

「かぬか平の山々」に書かれたとおり、R45から青の滝川沿いの道を飛山牧場に向
かって入って行きます。R45から川に降りる道は未舗装だったのですが、青の滝川
沿いの道は何故か舗装してありました。途中何ヶ所か雪の残っているところがあ
り、雪も多くなってきたので途中で諦めて歩くことにしました。山の中にはそん
なに雪が残っていないのに、道路上だけ雪があるという感じです。

原地山山頂
林道を歩いて行くと、やがて牧草地が現れます。牧草地もほとんど雪が残ってい
ません。鍋割峠に出て、そこからは、雪の下に埋もれた林道沿いに中継塔に向か
って進んで行きます。中継塔までずっと、西側の山々を眺めながら歩けます。林
道は中継塔の下を巻いていますが、その先は道が細くなり、雪の下から覗く地面
には車の轍の跡が少ないので、雪のない時でも車は中継塔までと思われました。

予め、林道から山に入るところと目星をつけたところに着くと、有刺鉄線が張っ
てあって、一カ所、金属の板を重ねたゲートがあったのでそこを乗り越えて中に
入りました。中にはピンクのリボンがあり、登山道の印かなと思いました。しか
出会ったキツネ
し、明らかに違う方向にもリボンが着いており、あまり信用せずに歩きました。

山の中に雪はほとんどありません。踏跡程度の道が付いていますが、倒木や木の
枝が散乱し、灌木も出ていますのでほぼ藪道同様です。中央のピークは往きは尾
根沿いに行きましたが、帰りは東側を巻く道があったのでそれを通りました。

そして、次のピークを登り左側の高みを目指して進むと、国土地理院の三角点標
識を示す杭が刺さった山頂に着きました。三角点は雪の下で見えませんでした。
山頂は、東側が少し開け、グリーンピア田老の建物とその向こうに海が見える程
地図
度でした。

帰りに、林道を歩いているときにキツネを2度見ました。1回目は向こうも直ぐ
に気づいて、山を駆け上がって行きましたが、2回目はまだ気づいていないよう
なのでゆっくり近づいていき、ビデオを取りだして構えました。するとキツネ君
はこちらの方に向かってきました。やっとこちらに気づいたかと思うと直ぐさま
山の上に駆け上がっていきました。ビデオをしまい、林道を歩き始めると、キツ
ネ君は上の方でじっと見ていました。手を振って挨拶し、そのまま通り過ぎまし
た。1回目と2回目は同じキツネだったのかもしれません。

                                                                かぬか平
日程2006.3.25(土)
山名原地山(はらちさん)485.9m
地図田老鉱山
山域北上高地中部・三陸沿岸(岩手県宮古市)
コース駐車地--0:40--鍋割峠--0:35--柵--0:25--原地山--1:10--駐車地