１４年ぶりですが、遠野三山の一つ石上山に行って来ました。R396の綾織地区か
ら川井住田大規模林道を北上し、鳥居の建つ場所が登山口です。前に１０台ほど
止められる駐車場があります。

鳥居から真っ直ぐ延びる畑の中の作業道を進みます。その先、針葉樹林帯に入り、
緩い道が続きます。登山道は、タチツボスミレ、ニリンソウ、エゾエンゴサクや
カタクリなどの花々で飾られていました。

小沢をいくつか丸木橋で渡ると、籠堂小屋に着きます。そこからは急坂となり、

植生も広葉樹に変わります。打って変わって明るく、新緑が美しいです。斜度は
ますます急となり、鎖場が現れ中之堂が建つ場所に着きます。

そこからは修験者の山というのにふさわしく、鎖や梯子の連続です。岩手県の山
では珍しいです。やがて、大岩と小さな祠のある頂上に着きました。

なんと、三角点方面に立派な道が出来ていました。リボンもいっぱい付いている
し、三角点南へ六百米という道標までありました。以前は藪でとても行けるよう
な道ではなかったし、最近のガイドにも藪であると書かれていました。その痩せ

尾根に続く道はしっかりした良い道です。ヒメイチゲの可憐な花がたくさん咲い
ています。

辿り着いた一等三角点の山頂は、綺麗に刈り払われて周囲の木も切られていまし
た。先ほどの岩の山頂では早池峰山は見えなかったのですが、ここからはばっち
り見ることが出来ます。また、東側の展望も良くなっています。切られた木から、
新しい枝が伸び始めており、生命力というのを感じざるを得ません。

                                                                かぬか平