霞露ヶ岳

登山道から望む絶景の海岸線
霞露ヶ岳は山田町の船越半島最高峰の山です。沿岸の山とはいえ、この時期には
普通雪があると思います。今年は暖冬なので、全然雪はなく、快適に誰に遇うこ
ともなく楽しめました。

半島のくびれたところにある大浦から半島の中に入り、山越えする形で漉磯への
林道に入ります。この道は1車線ながら舗装されています。漉磯海岸から登りま
した。

駐車場から海岸に降り、川を飛び石で渡って向こう側の入口に向かいます。アカ
岸壁上のアカマツ林
マツと広葉樹の混合林の急斜面を登って行きます。この道は陸中海岸自然歩道と
して整備されていますので、誰でも安心して歩くことが出来ます。

やがて、海岸の岸壁の上に出ます。海岸線が、アカマツの蒼い枝を手前に美しく
眺められます。なかなかの絶景です。その岸壁の上の道は、ほぼアカマツの純林
となっており、赤い木肌が何ともいえません。途中に周囲5m位のアカマツの大
木がありました。この辺のアカマツの主という感じでした。

道が90度右に曲がるところのピークに四等三角点があり、トドヶ崎灯台が枯れ
霞露ヶ岳頂上
枝越しに見えました(トドは魚偏に毛)。そこからはあまり上り下りのない道に
なります。ブナが現れ始め、周囲2m未満の壮年期の樹が次々と山頂までありま
した。

山頂には、山名を示す大きな看板が立っており、木に囲まれて展望は今一です。
ただし、この時期は枯れ枝越しに山田湾などが見えました。こちらの峰の方が高
い(現地表示では508.5m、地形図では514m)ですが、南西の三角点のあるピーク(504.2m)
まで行ってみることにしました。

三角点ピークより南側海岸線を望む
少し戻り、漉磯の道標に従って進むと、鳥居があって石段の上に神社が祀られて
います。道はピークの左側を巻くように付いていますので、途中から尾根沿いに
踏跡を辿れば三角点のあるピークに着きました。三角点の周囲だけ刈り払われて
いますが、こちらもそれほど展望はよくありません。ただ、南の方の海岸線がよ
く見えます。帰りは同じ道を戻りました。

                                                                かぬか平


地図
日程2007.1.5(金)
山名霞露ヶ岳(かろがたけ)514m
地図霞露ヶ岳
山域三陸沿岸(岩手県山田町)
コース漉磯海岸--1:00--四等三角点--0:40--霞露ヶ岳--0:05--三角点ピーク--1:10--
漉磯海岸