御月山

峠付近
御月山は七時雨山と前森山(安比スキー場)の間に位置する山で、千mに満たない
山ですが、その間では一番高くよく目立つ山です。しかし、登山道はなく、どのガ
イドにも載っていませんし、インターネットで調べても、越後三山の方はたくさん
あるようですが、この山を登頂した記録は皆無でした。

以前、北側の林道から登ろうとしたのですが、藪に阻まれ登れませんでした。今の
ような残雪のある時期であれば、北側の林道から簡単に登れそうですが、その林道
がどこまで車で入れるのかが問題で、それなら南側から登ろうかと考えました。

25千図しか資料がありませんが、南側から山中に入る林道は何本か有ります。まず
は、西の方から入ってみることにしました。R282から右折し、小松尾沢林道を入っ
峠から尾根に出た場所から望む御月山(左)と荒木田山(右)
て行きます。人家を過ぎると直ぐに未舗装になりました。3km程進んだところで、
雪が道を塞いでいました。誰もその先に進んだ形跡がないので、そこに車を止め歩
き始めました。

沢沿いの、雪で覆われた林道を歩いて行きます。沢も今年は雪解け水が多い性でし
ょうか、浸食が進んでいます。進んで行くと、地図上で左に破線の分かれる場所に
来ました。このまままっすぐ進んでも、尾根に取り付くには急坂となり、新しい道
が出来ているとは思えないので、左の破線(林道のような広い道です)を進んで、
峠のような場所からは緩い斜面で尾根通しに行けるようなのでこちらから行きました。

この道は途中倒木などがありましたが、立派な林道で夏でも歩けると思います。峠
御月山頂へ続く雪の尾根
は地図の通りだだっ広い場所で、目標の尾根に向かう道は緩やかで、木もまばらで
すので難なく登ることが出来ました。

上に来ると、目の前に御月山と隣の荒木田山が望めました。そこからは尾根沿いに
御月山を目指します。現在地はGPSが教えてくれますので迷うことなく登って行
けました。どうやら夏道はないようなので、雪のない時には歩けそうにありません。

860mの尾根に出ると展望が開け、御月山が目の前です。尾根上の雪は東側が切れ落
ちていて、その上を歩いて行きます。東に直角に曲がる辺りはダケカンバが美しい
場所でした。やがて道は急坂となり、登るのに苦労しました。

山頂の標識
頂上に立てば、岩手山や前森山の眺めが素晴らしいです。その向こうには八幡平の
山々が見えます。また、南東には荒木田山が牛の背のような格好であります。残念
ながら、七時雨山は木に邪魔をされてよく見えませんでした。安比スキー場を双眼
鏡で除いてみましたが、閑散としていました。

帰りは足跡を辿って帰ればよいと思ったのですが、はっきりしていないところ、気
温が上がったので融けてしまった所などがあり、足跡のみを頼りに下るのは出来ず、
GPSのお世話になりました。

今回は、地形図以外何の情報もない山に新しく導入したGPSを使用して何とか登
ることが出来ました。また、新しい技術が身に付いたことで、満足です。
山頂から望む岩手山











地図

日程2005.4.16(土)
山名御月山(おつきやま)954.4m
地図平館、七時雨山
山域岩手北部(岩手県松尾村、安代町)
コース駐車地(390m)--0:25--林道分岐--0:25--峠--1:25--御月山--1:55--駐車地