和賀岳

甘露水
和賀岳へは、岩手側のコースから登ったことがありますが、秋田側の薬師岳を経
由して登るコースはまだでした。7年前に、このコースを登ろうとして、林道の
途中が通行止めになっていたため、そこから林道を歩き、やっと薬師岳まで登れ
たものの和賀岳へは諦めて帰ったことがありました。林道はすでに開通している
ようですし、再挑戦してみることにしました。どうせなら、花の多い時期に行っ
てみようと思いました。

登山口の甘露水まで車で入れるようですが、その手前に駐車場があり、その先に
駐車場はないと書いてあったので、そこに車を止めました。すでに2台止まって
いました。1km程のつづら折りの林道を歩いて、甘露水の登山口に着きました。
そこも少し広くなっていて3〜4台くらいは止められそうでした。2台の車が止
ブナ台付近のブナ林
まっていました。

甘露水から直ぐに入ったところにある杉林ですが、以前は荒れていましたが、手
入れをしたようです。小路又からの道(廃道化しているのではないかと思われま
す)と合わせた少し上にミズナラの大木がありました。その辺りはミズナラやト
チ、マツ、ブナなどの混合林ですが、そこからジグザグに道を登って行くと、ブ
ナ台と言うところに来ます。その辺りからブナが占有するようになりました。結
構太い立派な木があるブナ林でした。

大きなブナだなと思って計ってみると、4.7mありました。大きな瘤がでてお
り、目周りを計ることになっているのでその瘤の上も計ったため、この数字にな
4.7mのブナ
ったのでしょう。瘤の部分も計って日本一のブナになったものもありますので、
間違った計り方とは一概にいえないのでは。

最後の水場となる沢を通り、滝倉避難小屋跡から倉方という場所まで、ブナ林が
続いています。大ブナばかりで3m以上の樹はざらであり、捜せば5m近くある
樹が何本か見つかるのではないでしょうか。

倉方より、尾根通しに登って行くと、いつしか森林限界に達します。生憎ガスで
何も見えない、風が強い状態でした。花は、ウラシロヨウラク、ニッコウキスゲ、
タニウツギ、イソツヅジなどです。途中甲山方面に分かれる道は、道形がほとん
ど認められず、ほとんど誰も歩いていないので道が消えかかっているように感じ
左上イブキトラノオ、右上ニッコウキスゲ、左下コバイケイソウ、右下チングルマ
ました。

祠の建つ薬師岳山頂に着きました。この辺りからイブキトラノオがたくさん咲い
ていました。そこから薬師平と云うところまでは、ニッコウキスゲの大群落が広
がっていました。展望もないし、風もあって寒いだけに、これらの花達に元気を
もらいました。

道は良く歩かれているようですが、草が被っているところがあり、手入れはあま
りされていないようです。急な上り下りもなく、晴れていれば稜線漫歩という道
でしょう。コバイケイソウ、ハクサンシャクナゲ、コイワカガミなどの花も現れ
てきました。和賀岳山頂付近になると、チングルマの群落も現れました。
和賀岳頂上

13年ぶりの山頂ですが、全く周りは見えませんでした。山頂には岩手側からの
登山者もいました。








地図
日程2005.7.3(日)
山名薬師岳(やくしだけ)1218m、小杉山(こすぎやま)1229.4m、
和賀岳(わがだけ)1440.0m
地図大神成、北川舟
山域和賀山塊(秋田県大仙市、角館町、岩手県沢内村)
コース駐車場--0:10--甘露水--0:50--滝倉沢水場--1:25--薬師岳--0:30--小杉山--1:00
--和賀岳--2:50--駐車場