門馬口から早池峰山

握沢登山口 いつもの河原坊、小田越コースでは能がないということで、北側の川井村の門
馬口から登ることにしました。このコースは時間がかかること、交通の便が悪い
ことなどで、一般の人は敬遠するようです。それだけに静かな山歩きが出来ます。
この日に遭ったのは下山途中に2人のみでした。
道はよく整備されていますし、藪になっているところ、道のわかりにくいとこ
ろはないので安心して歩けます。

盛岡方面から行けば、R106の門馬トンネルを抜けて次の右側にある橋を渡って、
垢離取場の鳥居 未舗装の御山川林道に入り、5kmほどのところに立派な看板が立った登山口が
あります。そこから握沢沿いに入っていきます。

最初は車両通行止めの林道を行きますが、すぐに左の登山道に入り、握沢の右
岸の崖に造られた道を行きます。途中立派な鉄の橋がいくつもあって非常によく
整備されています。
このあたりの紅葉は、まだ早いのか、今年ははずれなのか、あまりぱっとしま
せん。

斜面中腹より岩手山方面の展望 しばらく行くと、対岸に鳥居が見え、腐りかけた木の橋を渡れば5合目です。
現地の標識にはありませんが、ガイドによれば垢離取場というところだそうです。

そこからは沢を離れ、本格的な上り坂になります。
登り始めるとすぐに左から、もう一つの川井村の登山口である平津戸コースと
合流します。こちらは直接山田線の平津戸駅に向かいますが、歩かれる頻度はさ
らに少ないそうで、道の状態はわかりません。

早池峰山斜面の蛇紋岩 アスナロを中心とした樹林帯を登っていきますが、下草が少ないし、こけなども
多く生え、原生林のような雰囲気があります。
汗をかくこともない登山にちょうどよい気温の中、鳥のさえずりを聞き、木漏
れ日を浴びての登山は幸福の気分にさせてくれます。

岩には苔が付いており、湿った状態になっていますのでよく滑ります。下山の
際には気をつけなければと思いながら登っていきました。

木が低くなってきたので振り返ると、北側の山々はすでに目線よりも下にあり
ました。8合目からは灌木帯になり、所々見晴らしのいい場所が現れるようにな
りました。

稜線近くまでくると、小田越から登った人たちでしょう、行列して登っている
人たちが見えました。
頂上は相変わらずの雑踏で、数十人ぐらいいました。

この日は天気予報通り快晴で、岩手山を始め奥羽山脈の山々や鳥海山がよく見
えました。北の方の山は、雲が少しあったためよく見えませんでした。
3回目の登頂ですが、前の2回はガスの中でしたので、3度目の正直といった
ところでしょうか。

日程1998.10.11
山名早池峰山(はやちねさん)1913.6m
山域北上高地中部
コース握沢登山口(6:45)---(7:30)5合目(7:40)---7合目(8:20)---
(9:00)8合目(9:05)---9合目(9:50)---(10:35)頂上(11:20)---
(13:35)5合目(13:45)---(14:20)握沢登山口