名久井岳は北上山地の北端に位置し、青森県にありますが岩手県との県境のす ぐ近くです。三戸町市街のすぐ東にあり、国道4号や奥羽本線からよく目立ちま す。 三戸から樹海ラインと名の付いた一車線幅の道を峠まで入ります。入り口付近 がまだ未舗装ですが、その後峠まで真新しい舗装路が続いていました。全部舗装 するのも近いでしょう。峠には駐車地があり、東屋や簡易トイレもありました。 そこからは岩場のある名久井岳が望めました。 そこから100m程長谷林道を歩き登山道に入ります。登山口のすぐ手前には、
「水結ぶ名久井が岳を眺れば海より出でて山に入る月」という北条時頼の句の石 碑がありました。 登山道は霜柱が立ち固く凍っていました。結構な急坂です。鎖が着いたところ (鎖場ではない)もあり、30分弱の登りですが、結構疲れました。 1等三角点のある山頂には、大権現様の石祠や方位盤、そしてお墓をでかくし たような理想碑がありました。 この日は快晴でしたので、眺めは360度です。まずは雪をかぶった八甲田連峰が 目に付きます。岩手山の白いドームもくっきり見えます。姫神山の端正な姿も良
いですね。八戸市街の向こうには太平洋です。なかなか気持ちの良い場所です。 帰りは、山登りにしてはあっけない距離なので、反対側の尾根を下り、山腹を 巻く長谷林道を使って戻ろうかと思いました。こちらも急坂です。次の小ピーク との鞍部に尾根道と分かれる下山道を示す標識がありました。しかし一般道とは 思えないほど急じゃありませんか。小沢の抉れた部分をそのまま下るという感じ です。落ち葉がクッションになって転んでも痛くないという感じですかね。登り には絶対使いたくないですね。一歩踏み出すと落ち葉でずるずると後退しそうで す。 途中から標識に従って、水平な一般的な道になりました。右下に林道が見えた
のですぐに合流するのかと思ったら、変なところまで連れて行かれました。長谷 林道には出たのですが、さっき見た場所より1km程下まで来てしまったようです。 ここから登りですが、2km程の道のりを30分ほどかけて戻りました。この先が通行 止めのようで、全く車が通らなかったので良かったですが。
日程 | 2000.11.23 |
山名 | 名久井岳(なくいたけ)615.4m |
山域 | 北上高地最北部 |
コース | 峠駐車地(8:10)---(8:35)頂上(9:05)---長谷林道出合(9:35)--- (10:20)峠駐車地 |