指揮:沼尻 竜典 ('98.10.3更新)


1964年東京生まれ。桐朋学園大学において、指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、作曲を三善晃、ピアノを徳丸聡子、藤井一興の各氏に師事。
大学4年在学中から1989年に留学のため渡独するまでの約2年半、新日本フィルハーモニー交響楽団で小澤征爾氏のアシスタントとして活躍。また同時期、NHK交響楽団において鍵盤楽器奏者として数多くの演奏会に出演。渡独後はベルリン国立芸術大学にて、ハンス=マルティン・ラーベンシュタイン教授に師事。

1990年9月、第40回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。以後フランスではトゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団、パリ室内管弦楽団、他にドイツ、イギリス、デンマーク、イスラエルのオーケストラを指揮し成功を収め、着実にヨーロッパでの実績を重ねつつある。今後はオペラ指揮者としての活躍も期待されており、若手のホープとして熱い注目を集めている。

国内では、1991年1月、「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮してデビュー。その後、全国の主要オーケストラを指揮し、着実なキャリアを築いている。また、世界のトップアーティストとの共演も多く、これまでにA・S・ムター、M・ベロフ、C・ライスター、M・ロストロポーヴィチ各氏と演奏し、いずれもソリストの厚い信頼を得ている。

1991年、第1回「出光音楽賞」受賞。
1993年4月より1998年3月まで新星日本交響楽団正指揮者を務める。作曲、ピアノ、指揮の豊かな才能を活かし、定期演奏会をはじめ、独自の企画に臨み、幅広い支持を得た。特に、95年ヨーロッパ・ツアーの成功を始め、グレツキ「悲歌のシンフォニー」日本初演、メシアン「トゥランガリラ交響曲」、シェーンベルク「期待」、ラヴェル「ダフニスとクロエ」などの成功は特筆される。

1995年11月、自らの呼びかけで結成されたトウキョウ・モーツァルト・プレイヤーズと共に、三鷹市芸術文化センターを拠点に活動を開始。

さらに、現代音楽にも深い造詣があり、リゲティ、ルトスワフスキ等の日本初演作品を94、96年に、ベリオの作品を95年に、デュティユーの作品を97年に手掛け、その緻密な解釈と的確な指揮が作曲者にも「完璧な解釈。」と高く評価された。また95年、第64回日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門本選会での、バルトーク「ヴァイオリン協奏曲第2番」の指揮(管弦楽:新星日本交響楽団)が高く評価され、コンクール委員会特別賞を受賞。

また近年では、モーツァルト「後宮からの逃走」、「フィガロの結婚」、ロッシーニ「シンデレラ」、「セビリアの理髪師」を指揮、オペラデビューを果たし、いずれも好評を得た。


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