CE:陶磁器
宋、遼、金、元時代

(C)古美術 Art 双川




宋、遼、金、元時代の中国陶磁(960年〜1,368年)

英語で「チャイナ」とは中国であり、陶磁器を意味する。
その代表的な宋時代の陶磁器は、我々愛陶家を魅了する。
戦乱の世が平定し、民衆の安堵(あんど)は各地方ごとに、
創意をこらした個性豊かな陶芸技術を発展させた。

技術の上では、

1。定窯の  白磁
2。景徳鎮の  青白磁
3。龍泉窯。耀州窯。  青磁。片切り彫り。
4。磁州窯  鉄絵。掻落とし。
5。建窯  天目釉
6。吉州窯  玳玻さん
7。釣窯  月白釉。澱青釉
8。官窯の設立  汝窯。修内司窯。哥窯。

等々の発明がなされた。



(907年〜1,115年)

中国北部のキッタン人(遊牧民族の国、中央アジア、
西アジアの影響を受け、独特な陶器を作った。
色彩は唐三彩の緑釉、黄釉、褐釉、白釉など、
胎土は黄白で、白化粧を掛け彩色した場合が多い。


(1,115年〜1,206年)

北方民族女真族の国、1,125年遼を滅ぼし、
1,126年北宋を攻め、南宋とに分断した。
従って、耀州窯。磁州窯。定窯。等の北部に支配をした。
特殊な性格は持たず、伝統を重んじた。


(1,271年〜1,368年)
モンゴルのジンギスカンが設立した国で、
世界の陸地の2/3を収めた時もあった。
陶磁器は全て大型となり、胎も厚く、
野性的な物に変化した。
技術の上では、染付の発明が特筆すべきである。

なお、日本では平安時代〜鎌倉時代である。



c0107
C0107
せいはくじばんりゅうもんにちげつこいっつい
青白磁蟠龍文日月壺一対
金時代
日月壺とは、お経を入れる容器。
十二支に擬人化された人々が祈り、龍が中身を守るという。
蓋の鳥が左右を表す。
H57.0Cm(No.0274)

c0121
C0121
いんちんほうおういんかもんすいちゅう
影青鳳凰印花文水注
元時代
前コレクターの遺愛の程が偲ばれる。
時代のある牙蓋。
口縁部を金蒔絵にての補強、そして、手ずれ。。。
胴すその印花模様が時代の特徴を示している。
H8.5Cm(No.0170)

c0212
C0212
こくゆうてっぱんもんにじしょうこ
黒釉鉄斑文二耳小壺
元時代
保存状態良。
床飾りに適。
鉄釉の発色がすばらしい。
仕込みの水指、建水に見立てても良いかも。
H10.5Cm(No.0153)

c0347
C0347
じしゅうようぼたんもんしろかきおとしまくら
磁州窯牡丹文白掻落し枕
宋時代
こんな枕で夏の日に昼寝をして、「楊貴妃」の夢を見たいのは私だけか。
W26.0Cm(No.0222)

c0369
C0369
いんちんかっかもんこざら
影青かつ花文小皿
宋時代
日本では青白磁とも呼ぶがカゲが青い。
つまり、釉だまりが青いの意味か?
景徳鎮は、このインチン釉の発見により、
世界中に知られる所となった。
日本の黄瀬戸は、このインチンの模倣かもしれない。
D10.8Cm(No.0098)

c0433
C0433
てんもくゆうこつぼ
天目釉小壺
宋時代
まことにやっかいな小壺である。
ぐい呑みとしても使用は出来るが産地が判らない。
前コレクターは、吉州窯としていたが決定的ではない。
土は上質で定窯にも見えるが?
D3.5Cm(No.0023)

c0621
C0621
はくゆうこっかもんめいびん
白釉黒花文梅瓶
宋時代
磁州窯
当時の油が臭う?
本来は酒瓶なのに、残念だが大型の梅瓶です。
古い油を分析して楽しめるかも?
H28.5Cm(No.0186)

c0710
C0710
たいひてんもくゆうかへい
玳玻天目釉花瓶
宋(そう)時代 広元窯
床飾りにピッタリ。
玳玻釉を日本の現代陶芸作家が再現する為に努力しています。
H13.0Cm(No.0164)

c0736
C0736
はくゆうゆうがいこつぼ
白釉有蓋小壺
金時代
磁州窯は庶民向けの実用雑器を大量に焼いていた、
灰色の泥質の土を用いた為、純白色が発色しない。
その為か、素地に化粧掛けをし、白釉が塗ってある。
従って、釉色に李朝陶の様に雅味がある。
この形は、耀州窯青磁にも見られるが、
何に使用されたのか分からない。
最大径10.0Cm(No.0049)

c0829
C0829
きんようでんせいゆうしこうもんこうろ
釣窯澱青澱紫紅斑香炉
宋〜元時代
中国陶磁器の愛陶家が、一度は夢見るのが釣釉である。
失透性の釉を何度も重ねる事から、光線が屈折して微妙な色合いをかもし出す。
人気が高い事から、台港で倣造され見分けは困難。
本歌は軽く、焼成温度は低い。
H7.7Cm、口径7.6Cm(No.0249)

c0930
C0930
きぬたせいじすいちゅう
砧青磁水注
元時代
龍泉窯
玉文化の中国では、焼物の質感を玉の肌に近づける様に努力した。
日本人の砧青磁の釉色は、粉彩青磁を指し、
中国人は、この水注の様な釉色、質感を良しとする。
私は、後者を支持する。
H7.8Cm(No.0195)

c0997/c1027
C0997/C1027
りゅうせんようせいじしもかぶらかびん
龍泉窯青磁下かぶら花瓶(1本)
元時代
光線の角度で右側が白く写るが、ほとんど同手である。
むしろ、左側の釉にカセが多く出ている。
床飾りに1本置けば部屋の中に清涼感が漂い、
夏の暑さも忘れるであろう。
H15.5Cm(No.0109)

ce1001/sa

ce1001/sa

CE1001/SA
いんちん りんかはい
影青輪花盃
宋時代  口縁一周にカセ有り
日本の平安時代に相当する作品である
器形は五弁花で薄く丹精に作られているので
お酒を嗜む折に"つるっと呑め"酒がタレない
インチンであるが窯の置き場所の関係か上りが非常に良く
その肌は中国人の好む"玉"の潤いを呈する。
これが本来の釉色であろう。入る酒の量が丁度良い
D7.5Cm、H5.0Cm(No.0046)

sa1002/sa

sa1002/sa

CE1002/SA
いんちん はい
影青盃(墨書銘有り)
宋時代   貫入手
一見、誰もが白磁と見間違う
俗にいわれる"生焼け"・・・焼きそこないである
日本人の感性はこんな肌を好んで愛でる。
それもそのはず、使い込むほど"肌に潤いが増し"
出世するのを見越すからである。
何よりもこの盃を魅力的にするのは
高台内にある、古人の墨書"吉"が
1日が無事に終え、美味しい酒を呑み終えた喜びを
"共に祝い合ってくれる"と思うのは私だけか?
D7.2Cm、H5.5Cm(No.0053)

c1052
C1052
きゅうふめいいんかはくゆうさら
枢府銘印花白釉皿
元時代
景徳鎮窯
政府の一部で使用した皿(官品)
残存数は少ない。
資料的価値は大きい。
W15.5Cm(No.0365)

c1140
C1140
せいじたいこがたかせい
青磁太鼓形花生
元〜明時代
器形が斬新で楽しい。
太鼓を立てて口を造り、太鼓の皮、それを止める鋲までが
表現されている。
産地(窯名)と時代は、もう少し勉強しないと確定できない。
トロリとした釉調である。
W7.5Cm(No.0074)

c1141
C1141
べいしょくせいじばじょうはい
米色青磁馬上盃
元時代
写真の色が違いますが、釉色はいわいる米色です。
カセも少なく美しい。
H11.5Cm(No.0212)

c1157
C1157
ていようはくじこっかもんちゅうさら
定窯白磁刻花文中皿
南宋時代
アイボリー・ホワイト、薄作り、
800年前にこんな技術があったのか不思議である。
W16.5Cm(No.0278)

c1185
C1185
しゅないじせいじひらわん
修内寺青磁平碗
南宋〜元時代
鑑定出来る方を求めます。
カセ多し。
外廻りは鎬文様が入る。
他に大碗あり(金ふく輪:きんふくりん)問い合わせ可。
W17.0Cm(No.0390)

c1376-2
C1376−2
きぬたせいじさんぎもんこうろ
砧青磁算木文香炉
南宋〜元時代
国宝の花生けの様な一級品ではないが、釉調は天龍寺手ではなく砧に近い。
釉切れ箇所もあり、物原に捨てられたのかも知れないが十分に楽しめる。
算木とは、吉祥を占う易者の道具である。
D13.2〜13.6Cm(No.0305)

c1383
C1383
りょくゆうこっかからくさもんつぼ
緑釉刻花唐草文壺
金時代
漢時代に爆発的なブームを起こした緑釉陶も後代細々と続き、
金時代(1,125〜1,234年)に刻花文を伴い再現された希少品。
H18.0Cm(No.0199)

c1421
C1421
じしゅうようてつえしじびん
磁州窯鉄絵四耳瓶
金時代
鉄釉が筆によって無造作に素早い筆遣いで描いてあり、
楽しさが伝わって来る。
こんな描写は朝鮮の鶏竜山の鉄絵、日本の絵唐津にもあるが、
コピーでは表現出来ない鑑定の感どころである。
H28.5Cm(No.0089)

c1902
C1902
はくゆうりょくさいばいかがたごうす
白釉緑彩梅花型合子
宋時代
磁州窯
牙色(げしょく)の白釉に緑釉が清楚に掛かり美しい。白梅に芽吹く若葉の意か?
蓋部に欠けあるものの、清涼感のただよう合子である。
内面に柿釉が無造作に掛けてある。
D16.5Cm(No.1212)

c1903
C1903
かきゆうこつぼ
柿釉小壺
宋時代
磁州窯
日本の茶人達が柿釉と銘名した。
首部の立ち上がりと胴と高台の境界部は、釉だまりで黒褐色に発色している。
暖かな釉色で、釉はたっぷり掛けてある。
H5.8Cm(No.0049)

c1908

c1908

C1908
しゅないじせいじしのぎもんたいわん
修内司青磁鎬文大碗
南宋時代
1990年代に招来された大碗である。潤いのある天晴色に近年発生したと思われる
浅い貫入が、器面全体に白く入る。「玉」に近い質感のすばらしい青磁である。鎬文
の凸部は白の強い青磁色凹部は深い空色で変化が楽しめる。口当たりがザラつく
のか金の覆輪にて加工されている。南宋官窯は人気の最高峰である。
D16.5Cm(No.1650)

c1921
C1921
きんようげっぱくゆうそうじこ
釣窯月白釉双耳壺
金時代
宋時代の釣窯は、当時の五大名窯である。
この時代の作品を入手するのは、非常に困難であるが、金時代の物は時々見かける。
それにしても、1994年前後台湾製の倣製品が大量に出回った。
見分けの特徴としては、土味が違う、重量が違う、焼成温度が違う、
といった具合に区別が出来るのだが。。。
本作品は、口縁に金直しあるものの、旅用の水指、花入れに見たててはいかがか?
H10.8Cm、径14.5Cm(No.0298)

c1922
C1922
たいひてんもくけんすい
玳玻天目建水
宋時代
ベッコウの質感に似た天目の意である。この作品は夕方香港にて求めたのである。
他にも何点か求め包装に時間が掛かることから、明日受け取る約束で店を後にした。
後日取りに行くと、店主が自慢げにこれを見せるのだ。昨晩油を擦り込み新品同様に
したのである。これが中国人のサービスなのだ。どうも日本の「侘び」「寂び」は特殊な
感性の様だ。口縁にホツ共直しあり。
D13.5Cm(No.0144)

c1929
C1929
はいかつぎてんもくわん
灰被天目碗
南宋時代
たっぷりと二度掛けされた天目釉が高台下まで釉が流れ、焼成台にまで流下し溶着した
部分を無理に剥がした切断面の様子が見える珍品である。
一種の窯変が始まる前の茶色を日本の茶人は「薪の灰が降り掛かり」
雅味が生まれたと判断しなのか?
見込みに降り物1ヶ有り。
W11.0Cm(No.0058)

c1934
C1934
じしゅうようからくさぼたんもんたいこ
磁州窯唐草牡丹文大壺
宋時代
灰白色の胎土に白釉をたっぷり掛け黒釉にて紋様を描き、それをまた掻き落として、
図柄にインパクトを与えてた装飾法である。磁州窯は実用器を多く焼いたとある様に
内面にも黒釉を塗り、水漏れを防いでいる。釉ハゲが少し見られるが暖かい白色で
ある。
H28.5Cm(No.0298)

b1940

b1940

C1940
いんちんだんばんつきすいちゅう
影青暖盤付水注
宋時代
景徳鎮の主たる窯元、湖田窯の作と考えられている。関東の某美術館には蓋の獅子の前足が
地面を踏んだ形の物が収蔵されている。この水注も一対で、ア、ウンを前足で表すのかも知れな
い。影青とは、上手に名付けたものだ。釉だまりは青く発色し、器形のアクセントとなっている。
水注の口縁部に欠けのある以外は完成品である。但し、香港にて洗浄と研磨がされ、日本に上
陸した為、新品同様となり、真贋の鑑定に苦労する。プロ向きであり、美術館のガラス・ケースに
も耐えられる。
H??.?Cm(No.1255)

c2011
C2011
していころへい
紫定葫蘆瓶
宋時代
定窯
日本では柿釉と呼ぶ。
現存数が少ない希少品。
すばらしいフォルム。
振り出しに可の逸品。
葫蘆とは日本の「ひょうたん」の意。
H11.0Cm(No.0357)

c2013
C2013
とびせいじかせい
飛青磁花生
元時代
龍泉窯
飛青磁は現存数少なく、床飾りに最適の大きさ。
裏面に釉ハゲあり。
H12.6Cm(No.0283)

c2011
C2101
りゅうともんるいざつぼ
柳斗紋雷座壺
南宋(なんそう)時代
吉州窯系民窯
外面は無釉で釘彫りにて柳斗絞がていねいに彫ってある。
内面は褐釉がたっぷりと掛かり、ツヤはない。
ワンポイントとして釘の頭部に青磁釉が掛かり雷座となっている。
建水、花入れに見立てたらいかがか。
口径11.4Cm(No.0250)

c2105
C2105
りょうりょくゆうけいかんこ
遼緑釉鶏冠壺
遼(りょう)時代
取手部分の凸凹がニワトリの「トサカ」に似ている事から、
この名称がつけられた。
キッタン人は遊牧民であり、水を入れる皮袋の水筒は必需品である。
それを陶器にて模写した。
なお、胎土が黄白色で釉の発色が悪いため、
白化粧が掛けてある場合が多く本歌を見分けるポイントである。
H27.0Cm(No.0145)

c2407
C2407
こっかつゆうないふめいちゅうこ
黒褐釉内府銘中壺
元時代
政府内府で使用する希少品。
香辛料とか、お茶でも保存したのかな?
内側にも釉が掛けられている。
H16.5Cm(No.0373)





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