No.154
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やけだけ/2455m
岐阜県吉城郡上宝村中尾温泉から登る

[あさやけの焼岳]

岐阜県上宝村中尾高原から見た朝焼けの焼岳です。
山は近く感じましたが、山頂部まで5時間半もかかりました。


2001年9月6日(木) 天候出発時晴れ。
出発点:岐阜県吉城郡上宝村中尾温泉/ 栃尾温泉から蒲田川沿いに遡ると、右側に中尾高原への大きな看板が目にはいる。ここからの坂道を上り、中尾温泉を登り切ったところが車止めで出発点である。工事事務所の駐車場に駐車させてもらえる。登山届けボックスもある。/簡易トイレあり。
メンバ−:単独

 
[行程およびタイム]

出発点(5:45)−−林道終点(6:35)−−秀綱神社(9:00)−−旧中尾峠(9:55)
−−焼岳頂上直下(11:30〜11:50)−−出発点(3:50)

※頂上まであと10分のところで悪天候のため登頂断念しました。



駐車場出発5:45。ひんやりとした風で身が引き締まる。月見草が目の覚めるようなあざやかな黄色の花を咲かせている。5分ほどで施錠ゲ−ト。あさやけで見事に染まっている焼岳が見える。出発後10分ほどで林道分岐に左道への「焼岳登山口」の矢印があった。しばらく進むと曲がりの向こうに、林道から離れて登る登山道の案内があったのだが気が付かず、林道を道なりに進むと林道は終点になった。下で見落とした登山道はここで合流していて、ここからが今日の本格的な登山となった。
ジグザグの登山道だが、ブナばかりでなくいろんな樹木が太さを競い合うようにニョキニョキ生えているので退屈しません。笠ケ岳、錫杖岳も朝日に照らされておはようさん。間もなく「白水の滝」の展望所に到着。滝の写真もまとめつつあるのでなんとかいい写真を撮りたいが、葉っぱが繁っていてわずかにしか滝は見えない。あきらめて登っていると、100mほど上のところは展望が開けており、下のような写真が撮れました。地肌が赤茶けている滝は珍しいですね。
老木が倒れているところがありましたが、その辺りは明るく、視界がよくなっていました。その木がその場所で、如何に大きな存在であったかよくわかりました。この明るさの中で次の若木がすくすく育っていくのでしょう。

白水の滝
ブナの大木


鍋助横手という崩れやすい難所は補修工事がしてあり安全に通過できました。トラバ−スの後はジグザグ登りになりました。コメツガの大木、苔むした緑が鮮やかな岩など楽しみながら高度を上げると、倒木が多い明るい箇所に出ました。登山道にはそれらの木を利用して階段やら梯子が作ってありました。緩い登りになると右側に小さな焼岳雨量観測所がありました。まだ名札は建設省のままでした。
さらに進むと小広場に秀綱神社の岩屋がありました。鳥居は木製だが頑丈に作ってあり、掲げてある標板は木彫りになっていて、地元の人たちの、この名所を大切にしようという意気込みが感じられました。三木秀綱の中尾峠越えについては、前回の松倉山登山で少し予備知識を持っていたが、400年ちょっと前にこのようなところを身重の妻と少人数の家来で、どのようにして登ったのだろうと考えると、悲惨な状況が思い浮かび、気の毒で胸がつまる思いをしました。秀綱はこの峠を越えたことは事実としても、安房峠も越えて信州に入ったとの説もありますから、大変な逃避行だったことでしょう。いずれにしても信州で、あえない最後を遂げたことは間違いありません。

しらべの針葉樹林の中の登山道をしばらく登ると、左・小屋/右・焼岳なる分岐になりました。小屋まで行き一服したい気持ちもありましたが、遠回りになるし天候のことがありましたから、焼岳方向に登ることにしました。足元には、下の方にも沢山ありましたが、ゴゼンタチバナの赤い実とシラタマノキの白玉がいっぱいあって、そのコントラストが非常に新鮮でしたね。ホソバヒナウスユキソウ、ヤマハハコ、オンタデなども見られました。森林限界には針葉樹の枯れ木が目立っていましたが、これは昭和37年の焼岳の大爆発によるものだそうです。あちこちの岩間から蒸気を吹き上げているのを見て、さすが活火山と感心して登っていると、間もなく旧中尾峠の頂上に着きました。

秀綱神社
旧中尾峠


この峠には大噴火の前は小屋があったが、壊滅的な被害を受けたので、一山越えた新中尾峠に移動しています。ここから焼岳は目の前に見えますが、思ったより時間がかかりました。登るにつれ大パノラマが広がってくるので、何回も休憩をとって眺めを楽しみましたが、天候も少しずつ悪くなっていきました。九合目辺りからは足場が悪く滑りやすいので慎重に登りました。登り切ったところは中ノ湯からの登山道との合流点でした。
笠ケ岳方面
穂高連峰方面


すぐ上の岩場からは火山性の蒸気が噴き出しており、しばらくそこにいたら鼻がツ−ンとしてきました。頂上から下ってきた人によるとガスっていて何も見えなかったとのことでした。いまにも雨が降り出しそうな感じだったので、先ほどの滑りやすい登山道のことを考えて、一刻も早くこの場を離れた方がよいと思い、頂上を目の前にしていましたが、いさぎよく登頂を断念して下山することにしました。雨は旧中尾峠辺りまで下ったとき降り出しましたが、早く切り上げてよかったと思っています。
焼岳北峰
頂上直下の不気味な噴出口前にて




余談・・・最近の焼岳登山の皆さんのHPを見ると中ノ湯からの報告が多く、そのコ−スだと3時間で登頂できるということで誘惑に駆られましたが、わたしは岐阜県の山としての登山にこだわっているので、あえて時間のかかる中尾温泉からの登山にしました。今回は悪天候のため登頂できませんでしたが、このコ−スの様子はわかったので、次回は中ノ湯コ−スで登頂したいと思っています。
 
 
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