記事タイトル:讃岐・うどん遍路−総括 


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お名前: フッタ   
初めまして。私は香川県出身の大学生です。今年から栃木県に住み出しました。うどんについてそんなに深く語ってくれて嬉しいです。楽しんでサイトの方を拝見さして頂きました。関東に来てうどんは一回ぐらいしか口にしてません。まず、うどん屋がなんです!!関東で美味しいうどん屋さんを知ってたら教えて下さい。何処に行ってもラーメン屋さんばっかり!!おかげで最近はラーメンを食べる事の方が多くなったです。香川県に居た時はラーメンなんて年に5回ぐらいしか食べていなかったのに、最近は月に5回ペースになってしまいました。話は変わりますが、セルフって、他県の人から見たら変わってるんですか??他のサイトなんかを見てたら『セルフの食べ方』なんてのを記載してあって、田舎やけん、なめとるんちゃうか?と思うぐらいご丁寧に食べ方を書いていました。今から考えてみたら高校の食堂もセルフだったし、『セルフ』の意味すら気にした事はありませんでした。あえて言うなら、早く食べて、早く店を出てて行ってって意味かと思ってた。店にあるおでんは、夏に海に行ったら、おでんがあるぐらい普通に思ってたし、何でおでんがあるんや?って考えた無かった。地元から離れて、普通じゃなかったって、だんだん実感してきました。それと、東京のはなまるうどんは、香川県のうどん屋の中でかなり美味しくない方なので、行かない方がいいですよ。チェーン店の中では一番私が美味しいと思ううどん屋は『はすい亭』です。でも県外に店は出していないと思いますが。本題からは反れるんですが、香川県の人は関西弁を話してる風に聞こえましたか??私は時々関西人と間違われるんですが、、、。最後になりましたが、楽しいサイトを作って下さって有難うございます。また時々見さして頂きます。
[2002年12月27日 8時48分33秒]

お名前: ひげ雅   
(1)麺について
今回廻ったうどん屋さんの麺は、太さや艶、腰の強さ等々微妙な違いはあったが、
どこもそれなりにおいしく、オイラがイメージする「讃岐うどん」そのままだった。
そして、わずか10数件を廻ったにすぎない東京モンが言うのもおこがましいが、
「讃岐うどん」の共通点というか、東京で食べるうどんとの一番の相違点は
「麺のコシ」であると感じた。
そのコシは「硬い柔い」「強い弱い」ではなく、何というか「コシの質」とでも
言うようなものであると思う。
東京の「コシ」は、「芯の強さ」、「プツンとした歯ごたえ」の感覚が強く、
「そばのコシ」「スパゲッティのアルデンテ」に代表されるもの。
イメージは「潔さ」であろうか。
あえて言うなら今回食した讃岐のうどんには、こうした「コシ」はない。
しかし、讃岐のうどんには明らかに「コシ」があるのだ。
それはもっと穏やかでありながら、したたか、と言う感じである。
東京の感覚で言えば噛んだ瞬間柔らかく感じるが、当たった歯をうどんが
やんわりと受け止めながら意外な抵抗をし、最後にぷつりと切れる。
「もちもち」と表すと余りにも短絡すぎるこの「意外な抵抗」こそが
「讃岐のうどん」で、「意外な抵抗」の微妙な違いが各店の「コシ」の違いである
のではないだろうか。
この「コシの質」の違いというのは、良い悪いではなく、好み、文化の違いであり、
俺的にはどっちも旨いモンだ。
更に、富士吉田うどんの「噛みでのある位硬いコシ」というのも、
あれはあれで旨い!

しかし、このうどんのコシの違いはどっから生まれるのだろう。
加水、塩分濃度、コネ方、寝かす時間、延ばし方、あるいは小麦粉自体の違い、
はたまた茹で方の違い等々条件が多すぎて究明は困難ですな。
主な原因は、加水、塩分、小麦粉(グルテン)が考えられるんだけど。
ちなみに、高松の出版社が出している本のうどんの作り方による粉と水の比率は、
「小麦粉:水(食塩水)=2:1」で、塩は小麦粉に対し4%とのことです。

(2)つゆ(ダシ)について
一般的には、関東は鰹節、鯖節により濃い口醤油に負けない濃いダシであり、
関西は昆布、鰹節の吸い物的な軽いダシといわれてる。
実際、以前大阪で食べたうどんは昆布がつゆの中心に座っていた記憶がある。
しかし、讃岐のダシはあまり昆布は全面に出ていない気がした。
それよりも、イリコ系で強めにダシをとり薄口醤油、塩を足したようであった。
大阪あたりの繊細なつゆと異なり、悪く言えば洗練されていない、素朴なつゆ、
日常の下町の味、と言う印象を強く持った。
なお、熱いつゆと冷たいつゆではダシの取り方、味の濃淡が異なることが考えられ、
本当は1軒の店で熱いのと冷たいのを食べ比べてみたかったが、
通りすがりの身の上ではそれも難しく、大変残念であった。

(3)種モノ、その他について
どこのうどん屋でも天ぷらや魚肉練り製品を揃えており、
本当はこれらのトッピングを悩みながら選択するのが、一つの讃岐うどんの楽しみ
といえるのだが、やはり1日数軒廻ろうという身ではあきらめざるを得なくて残念。
店によって品揃えは大きく異なるが、天ぷらならエビ、タコ、芋、野菜と言った
あたりが標準のようであった。
東京ではエビ天の次ぎにはイカ天が幅を利かせているが、讃岐のうどん屋さんでは
タコ天がかなりポピュラーである点が目に付く。
やはり瀬戸内の海産物、食べ慣れているという点でタコの方が上位にくるのか?
また、東京の(安い)天ぷらうどんには必須のかき揚げも、
讃岐の店では置いているところが少ないようであった。
天ぷら以外のものでは、なんと言ってもジャコ天に代表される練り製品が多い。
ゴボ天やゲソ天と言ったおでんのネタ的なモノを置いている店も多かった。

なお、セルフの店では揚げ玉と青ネギ(浅葱)は当然無料である。
東京では「タヌキ」と称して揚げ玉で追加料金を取るが、ここは是非讃岐(関西)を
見習って無料にしてもらいたいモンだ。
オイラはたぬきうどんが結構好きなのだが、関西方面の旅行後しばらくの間は
ただのモノでお金を取られて、なんだか詐欺に会った気がしてしまう。

また、今回は夏の盛りと言うこともあって「ぶっかけの冷たいの」をよく食べたが、
上に乗る薬味は青ネギ、おろし生姜、揚げ玉が標準装備で、
ごま、大根おろし、レモンなどが店によっては乗っていた。
あっさり食べるならゴマのワンポイントがうれしいし、
天ぷらをのせる時は是非大根おろしのさわやかさが欲しい。
ただ、レモンはどうもいただけない。
スダチや柚子の延長線で「じゃ、夏はレモンだ」となったのだろうが、
洋風の香りと強すぎる酸味で、どうしてもうどんに合うとは思えなかった。
(ちなみに、天ぷら屋でエビ天とかにレモンつける店も許せない。)

それから、讃岐のうどん屋さんでは「おでん」を置いているところが多かった。
おでんのネタとしては、こんにゃく、卵、牛すじ、練り物と言った
東京でも一般的なモノばかりであった。
しかし、炊いたダシとは別に皿に取ってからかける甘味噌が用意されている点が
ちょっと違うところである。でも、よく考えたら東京でもこんにゃくの田楽には
甘味噌かけるから、そんなに驚くことでもないのかな。
なお、おでんだけはどの店も(一般店でも)セルフサービスとなっていた。
チェーン店でも勝手に取れ形式となっており、ちょっと不思議。
[2001年8月16日 1時21分53秒]

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