彩乃の育児記録




◎1997.6.11佐賀国立病院で産声あげる(体重2608グラム)すぐに障害をもって生まれた子供であることを告げられる。 父母とも頭がオーバーフローし涙がかれるまで泣き明かす。

◎1998.6.11彩乃の誕生日 身長68.0cm 体重6.92kg

お父さんからのメッセージ

彩乃ちゃんへ

お誕生日おめでとう

お父さんもお母さんも、彩ちゃんが病気ひとつせずこんなに大きくなったことに感謝しています。

彩ちゃんは平成9年6月11日2608cで生まれました。

「ちょっと身体が弱いかな?でも、いつもにこにこし優しい人なつっこいお子さんになりますよ。

これからは、お父さんとお母さんの愛情が一番大切です。毎日お子さまに接してあげて下さい」と先生に言われました。

お父さんとお母さんは、先生の言葉を聞き「親のエゴで彩ちゃんの成長の妨げになるようなことはやめよう、

そして彩ちゃんのペースにあわせた育児をしよう」と決めました。

それからお母さんは、彩ちゃんを小脇に抱えながら、幼児教室を初めおもちゃライブラリー、6月生まれの会、保健所での友達

とたくさんのお友達を作ってくれ、お父さんもお母さんのバイタリティーにはびっくりさせられています。

彩ちゃんもそれに応えるように、たくさんミルクを飲み、お父さんお母さんの言葉に反応し、

首がしっかりとなり寝返りをするまで成長しました。

そして次は、はいはいができるようになるまで、次の誕生日には歩けるようになるまでと一歩ずつ挑戦し続けています。

その姿にお父さんもお母さんも負けるわけにはいきません、

彩ちゃんのにこにこの笑顔に疲れも吹っ飛び「よ〜し 明日も頑張ろう」と勇気づけられています。

これからもいろんな喜びや悲しみがあるだろうが「いつもにこにこ家族」をモットーに頑張りますので、

先生を始め幼児教室のお友達・お父さんお母さん今後ともよろしくお願いします。

頑張れ彩ちゃん…自分のペースでいいんだぞ


平成10年の誕生日に

父より



お母さんからのメッセージ

あ〜ちゃん 1歳おめでとう

あの日からもう1年過ったんですね

お母さんは あ〜ちゃんが生まれて すぐ障害を知らされ

たくさん たくさん 泣いてしまいました

でも、あ〜ちゃんの笑顔が、お母さんの涙を

勇気と笑顔に 変えてくれました

これからも いろんな事を がんばらなくちゃいけないけど

きっと”素敵なことが”たくさん待っているから

あ〜ちゃんと お父さんと お母さん、三人で

がんばっていこうね。

H10.6.11 お母さんより



保母さんからのメッセージ

あやのちゃん 1さいのお誕生日

おめでとう

タオルブランコに乗ったり、お母さんと

一緒におうたを歌うのが大好きなあやのちゃん

”だんごのうた”では腕を振って

お腹をドンドン と叩きながら大きな声で

「ア〜ア〜!」と歌って、とってもかわいい笑顔を

見せてくれます。これからも いっぱい食べて

元気にお母さんと遊ぼうね!

保母より



◎1998. 9.18 はいはい始める(足は使わず両肘をつき引っ張るように進む)

◎1998. 9.23 初めての運動会で母親と一緒に、ふれあい遊びラッコッコを演ずる。

◎1998.10.28 ハイハイの姿勢から、おすわりの姿勢に起きあがる。(ハイハイの姿勢のまま、足を開きバックするため、 PTの先生は、「だめな見本です」と頭を抱え込んでいます。

◎1998.11.12 心内膜床欠損症の手術予定(母親は身も細る思い・・・・と言いながら、 なぜか体重増加中!! まだまだ秋真っ盛り)

◎1998.11.26 手術実施(緊急手術により2週間遅れる) 8:30手術室に入る。

「不安そうな、助けを求めているような」子供の顔が頭の中に焼き付けられています。この表情は一生忘れることはないでしょう。 「ゴメンね」彩乃

9:00手術開始予定、待機時間に、手術を受けた子供を持つ 今岡さんに「心配はいらないよ 頑張って」と実体験を話していただき大変勇気づけていただきました。 有り難うございました。 その後、今岡さんのお子さまの病状をしり、とてもそんな環境のお母さん、お父さんとは思えず、明るくすごされていることに びっくりさせられました。 落ち込みやすい父母ですので、今後とも色々相談に乗って下さい。

17:00手術終了

白くなった顔に、いっぱいの装置を身体につけた彩乃に対面、まるでロボット。先生が手術の経過を 説明したが、頭にはいっていない。「診察に間違いなかったので、予定の手術を行った。成功した。」 との言葉で安心した。

◎1998.12. 7 ICUから一般病棟へ(以外に早かったのでびっくり)

◎1998.12. 9 酸素吸入装置のみを残して、全て身体から取り外される。 「こんないい子は初めてだ」と主治医の先生に誉められる。

先生の話だと、身体から吸引、ペースメーカーの装置を取り外すとき全く泣かなかったとのこと 「彩乃も意地を見せているな」と感じた。




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