『テーマ館』 第31回テーマ「2000」


ほんのちょっと、怖いおはなし? らいくん 2000/01/03 04:24:27

注意:この作品はフィクションです。
   実際に登場する名称、計算、舞台、設定などはすべて架空の物です。
   マジに捕らえないでくださいね。

 2000年問題は数字が0〜99までしか記憶出来なかった古い8BitのRAMチップによっておこるらしい。
とすると、これを知っていたプログラマーは可能性としてオフセット(基準)を開発した年に
設定した事も考えることが出来る。その場合、たとえば85年に開発されたソフトなら、
85年を0としてオフセットし、最大で「85+99=184」よって2084年までの動作を
保証するプログラムになっている可能性がある。
 もし、そのような場合、(万が一だが)そのソフトが100年使用するものだとすれば、
(例として)2084年には何らかの誤動作が起きることは必至となるだろう。
 この場合は84年間の猶予が充分にあるため、いずれのコンピュータの発展で
打開策が多く見いだされていく事は確かかもしれない。
 また、もしこの設定年月が2005年など短いスパンでプログラマが設定していた場合には
深刻な問題が起る可能性も充分に予想される。
 また、2000年から日本で適応された祝日の設定の変化も、Y2Kの問題を大きくする
要因となる可能性が高い。
 休日として設定されていた日にちが今後、特定の数字で設定されず、
前づめで連続された特殊な計算を伴う休日になる事によっていままでに
休日であった日にちが平日となる事が今後起こる。(成人式が1月10日であるように…)
 そうなると、休日に停止していた機器などは平日を休日と認識し誤動作する恐れがある。
 日常で年中無休に使用される機器など、人間に害の無いものにはほぼ無意味だろうが、
もし人間の生命にかかわる部分で、この休日と平日を取り違える誤動作が起きることがあれば、
その誤動作自体が、人類をおびやかす事になる可能性を否定する事は出来ない。
 更にコンピュータが誕生した年は1946年である。怖いことにコンピュータが誕生して
約50年しか経過していないものなのだ。
 とすると、ここに問題がある可能性が出てくる。RAMチップが記憶出来る0から99という数字のうち、
50〜99までの半分しかコンピュータ上でRAM上の数字が使用された事はないのだ。
 残りの0〜49までの数字で今後何が起こるかが保証されていない事になる。
 Y2K問題は多くの人に年明けと共に解決されたと思われているが、これから徐々に
少しずつ人類を蝕むBUG(虫)として多く寄生していく事は間違いないだろう。
 本当に怖い要素はコンピュータという単体ではなく、すべてコンピュータで動作させるために
人間が書いたプログラム自体が大元の原因なのだ。
 Y2Kそれが、人類を危機に陥れる事のないよう…。私は祈るばかりだ。

Before