『テーマ館』 第23回テーマ「ブロック」
「テキストはテキストはテキスト」 by ゆびきゅ
僕らの恋は自己組織的臨界状態。マクスウェルの悪魔が頑張ってくれない限り、平衡点に達する
だろう。君の正弦曲線のような口調は、ニューロンのようにイエスかノーの二元論。いつしかデ
ートの間隔は周期倍増、フラクタルに同じパターンの繰り返し。実在論者のような僕のロマンチ
シズムは、君にとっては分子レベル以下で発生する生物学的プログラムのように重要性に乏しく、
まるで超ひもを探すために、円周1000光年の加速器をつくっているような気分さ。アプリオリに
君を愛する僕は、単に伝令RNAになり下がってしまった。なのに奴は、電子の君にとってのパ
イロット波。3人の関係のN体問題は、この愚かな男にパラダイム・シフトを要求してる。たとえ
僕の心がインフレーションを起していても、君の気持ちはメタサイエンス。僕のバイオフィリア
な言葉はいつもトートロジー的だけど、愛はいつだってQEDじゃないか? 二人の関係に相転移
を起そう! お互いの主観と客観を脱−構築するんだ。そうすれば宗教的原理主義の気持ちで、僕
のエントロピーが増大した気持ちも理解できるはずさ。そうすれば、僕らのメガバースもビッグ
クランチを避けられるだろう。僕の、時の矢も。
(投稿日:10月28日(水)23時24分50秒)