『テーマ館』 第23回テーマ「ブロック」


 「全部ぶっこわせ外伝」   by  ゆびきゅ


      トーマス・レンタオールの作品を特徴づけているのが、後世「超総督タイプ」
と呼ばれるようになる、再構築技法である。
      厳選された石を無数の欠片に砕き、それを改めて再構築し、一定の題材を表現
するとともに、その石がもつ魂に解放の      時を与えるのである。彫刻の周囲を飾
る標準2等の光の輪は、彼の得意とした粗惹きネルドリップ法を駆使しており、
各種銀河系伝道も志したレンタオールの強い信仰心が選んだ技法といえる。
                                              <オイトマー著作集 絵画評伝編>

      「時空643α、系内において著名な彫刻家トーマス・レンタオールが”キリン”
に逮捕されました。無許可で惑星を破壊した疑い。”キリン”の調べに対し、容疑者
は「オレが来た時にはすでに壊れてた。四畳半タイプのシップが逃げていった」と供
述しており、”キリン”は現時空、そのシップを捜索するとともに、彫刻家である容
疑者に宇宙ごみ化した惑星の早急なる再構築を依頼した」
                                              <キス・ユアセルフ(時空645%)>     
                                                                      
(投稿日:11月12日(木)23時48分37秒)