『テーマ館』 第15回テーマ「しかし・・・」
無限に続くもの2「思想の不自由」 by すぎ
しかし【しかし】[然し・併し]接続
前の事がらと反対のことやふつりあいなこと、また、一部ちがうことなどが
次にくることをあらわす。
(小学館 新選国語辞典第七版より一部抜粋)
と、そこまで読んで、僕は辞典を閉じた。
そんなこと、誰でも知っている。
誰でも知っているけれど、こんな風にして、改めてその意味を調べてみると、
・・・そう、言葉じゃうまく表わせられないけど、ちょっと考えてみたくなる気分、
そんな感じになる。
今回のテーマは、「しかし・・・」なわけであるが、それが持つものは、逆接、
つまり、『裏切り』である。
「こうなったから、次はこうだろう」と考える。僕らは、読んでいる時に、それが
無意識のうちにでも、次の展開をしばしば予想する。
文章の面白さの一つとして、前の文から次の文を予想し、それが裏切られる、
故に「面白い」てなことも、あるのではないか?
・・・前の文がない、などという、ろくでもない文章の事は、この場合忘れて
ほしい(苦)。
まだまだ未熟な僕が、こんなことについて意見を述べるのも、相当失礼かも
しれないが、思想の自由・表現の自由というやつで、勘弁してほしい。
さて、ここまで書いて、この文章を物語にしようか、論文にしようか、と迷った。
今なら、どちらにでもできそうな気がする。
それは、この文章に出てきた『僕』を、別世界の人物とするか、今ここにいる
現実の世界の『僕』にするかで決まってくる。
物語の中の人物は、思想を持たない。論文なんか、書けやしない。
文章の中でその人物が喋ること、その人物の行動、その人物が考えることすらも、
作者が作ってやるしかないからだ。
だから、いずれにしろ、続きを書くのは現実の『僕』。物語の人物が勝手に文章を
書いたりしたら、それこそ物語の世界だ。
しかし、僕は、もうこれ以上書く事はできない。
だって・・・『僕』の作者が、ここで文章を終わりにしてしまうのだから。
(02月06日(金)12時15分49秒)