幸運 by りんりん
「えっ本当ですか!」
痩せた男は自分自身に起こった、幸運が信じられないでいた。それもそうだ。思え
ば彼は不幸な男だった。しかし、今日でそれも終わりだ。
「はい、やっとあなたの番になった、と言うわけです。これがその詳細、そしてこ
れがその契約書です。」
大柄な男は、バックから二つの束を取り出すと、痩せた男に差し出した。彼は震
える手で契約書にサインを走らせる。
「詳細は読まれましたね。いつ始めますか?」
「今すぐ!今すぐお願いします!!」
大柄の男はわかったとばかりに、拳銃を取り出すと、痩せた男を撃ち殺した。
「すいません。カラスのまじないから、聞いて来たんですが・・・」
「はい、入会希望のお客様ですね。当社はお客様に合う、すばらしい死に場所を提
供いたしております。事故死、病気、なんでもOkです。後始末もおまかせを。」
・・・しかし・・・
大柄の男は肥った女を接客しながら思った。
しかし、死に場所を提供しなきゃ死ねないとは、面倒な世の中だ。
(02月08日(日)23時16分38秒)