『テーマ館』 第15回テーマ「しかし・・・」



 山野家シリーズ第三弾   by 遊牧家族


      19年前(義三23歳、涼子19歳)

      日本海。波打ち砕く荒磯。
      崖の上に立ち尽くす人影−涼子。
      その背中に、義三が声をかける。
      義三「やっぱりここでしたか、涼子さん」
      涼子、無言。
      義三「ここには前に、一度きましたね」
      涼子「・・・何のご用ですか?」
      義三「単刀直入にいいます。あなたが植杉を殺害した、そうで
      すね?」
      涼子「・・・」
      義三「あなたはまず、植(以下略)」
      涼子「何でもご存知なんですね」
      義三「動機もやっとわかりました。本田さんはあなたのお父さん
      だったんですね」
      涼子「本田は・・・父は、植杉に殺されたんです!(中略)でも、も
      う全て終わりました。さよなら山野さん。私は父のところへ行き
      ます」
      涼子、飛び降りようとする。しかし義三が押さえていたため、こ
      れを振りほどこうとする。そのうちに目が合い、涼子息をのむ。
      義三「涼子さん・・・あなたが好きだ」
      やや間あって涼子、義三に抱きつく。声を上げて泣く。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      現在

      和正(息子)「へえーそんな出会いだったんだ」
      茜(娘)「けど以外。お父さんにそんなところがあったなんて」
      涼子が部屋に入ってくる。
      涼子「?あなたたち、何を話してたの?」
      義三「え、いや、あははは・・・」

      しかし、茜も和正も気づいていた。そう、義三は嘘をついている。

(02月12日(木)19時25分31秒)
                                        (続く)
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