悲しい予感 by にゃう
「・・・ジッと見るより少し視点をはずしたほうが、それがよく見えるよ・・・」
なんの話だったか、私をジッとみながら彼は言った。
あなたの視線を感じている時間が、とてもとても楽しかった。
うれしかった。幸せだった。このまま時が止まればいいと思った。
でも、止まらなかった。
そして、今、あなたの視点は少し動いている。
私の事がクリアに見えているに違いない。
もうすぐ彼の視線は別のひとへいってしまうだろう。
−そんな予感の桜三月。
(03月03日(火)18時24分21秒)