『テーマ館』 第13回テーマ「もしも・・・」



 「もしも・・のつもりで書いたのに」  その


「もしも」が何処かで入るはずだったのに違う話になったとき(涙)

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  ふあぁぁ・・ふぅ・・。

 大きなあくびを一つして、再び耳を澄ませる。

 あったかくて心地良い。
 もうずっとここにいるような気がする。
 真っ暗になったり、微かに明るくなったり。
 時々、どこからか声が聞こえてきたり、音が聞こえてきたり。
 変化を感じるのはそれくらい。
 退屈したら手足を伸ばして壁をけ飛ばしてみたり。

   最近、この場所が狭くなってきたみたい・・どうしたんだろう?
 
 だけど、僕の平和な毎日も、ある日とうとう終わりが来た。
 急に周りの壁が動き出したんだ。
 狭くなったり広くなったりして僕をもみくちゃにする。
 僕はあっという間に混乱に陥った。
 今までこんな事は無かったのに!
 抵抗しようともがいているうちに、とても窮屈な所に頭から押し込められる。
 身体全部が壁に揉まれながら、前へ、前へとゆっくり押されていく。
 体中が圧迫されてひどく苦しいのに、ものすごく恐ろしいのに。
 でも。この上なく気持ちいい。
 そんな状態がどのくらい続いたのか。
 唐突に、あの圧迫から解放されて
 僕は酷く眩しくてうるさい所に放り出された。
 苦しみと恍惚感からの解放と、あまりの周囲の変化に驚いて、僕は思わず声を上げた。
 そんな僕の耳に飛び込んできた言葉。

「おお、元気な男の子だ。お母さん、頑張りましたね」

<2月06日(土)18時14分40秒>