『テーマ館』 第13回テーマ「もしも・・・」



 (無題)      kon


もしも、ノミが人間の大きさだったなら。 

ノミは人間の1000分の1の大きさなのに、跳躍力は30センチもある。
もし、ノミが人間の大きさだったらなら、300メートルもの跳躍ができることに
なる。

このような想像は、魅力があるようで、TBSの「どうぶつ奇想天外」という
番組でも同じようなことをやっていた。
はたして、このようなことは成り立つのか?結論から先に言えばNOである。
体長が伸びようが、縮まろうが、跳躍力は全く変わらない。

仮に人間が、1000分の1の大きさに縮んだとしても、元々の跳躍力は変わらない。
つまり、1メートルの跳躍力のある人は、ノミの大きさになっても、1メートル跳
躍できるのである。すると、この人は、なんと、ノミの3倍以上の跳躍力を有して
いたことになる。

この跳躍に関する公式は、次のようになる。 

跳躍の最高点の高さhを求める公式
h=fs/mg
f=筋力の力
s=跳躍時の脚が地面から離れるまでの重心の移動距離
m=体重
g=重力

ところで、筋肉は、筋肉繊維という細長い細胞の束でできており、1本の筋肉繊
維の出せる力は、筋肉繊維が長くとも短くともほぼ一定である。つまり、筋肉の
力は筋肉全体の体積に比例するのではなく、断面積に比例する。
断面積当たりの筋肉の力は、動物の種類によってその差はあまりなく、1平方セ
ンチメートル当たり3kg重から8kg重である。

人間がノミの1000倍とすると、ノミが人間の大きさになったら、体重mは体積で
あるから3乗倍、即ち10億倍。筋力fは筋肉の断面積に比例するから、2乗倍、即
ち100万倍。跳躍時の脚が地面から離れるまでの重心の移動距離sは、単純に
1000倍である。
 さて、これを前出の公式に当てはめてみると次のようになる。

h=1000000f×1000s/(1000000000m×g)

当然のことながら、跳躍の最高点の高さhは変わらない。これはどのような生物
にも当てはまる。

<12月19日(金)02時27分45秒>