第50回テーマ館「記念」



ある日の出来事? ふんが [2003/09/05 18:49:10]


厚い 暑い 熱い・・・・遅れながらやってきた残暑の猛暑。
しかも{やっべノルマが達成できねーーというわけで皆さんご協力よろしっくぅ}のよう
で「例年」以上にいらいらしてるのはオイラだけじゃあるめえ。案外いい加減なとこも
あるんじゃねえのか・・・等等、毒つき恨みながらもせっせと後片付けをやっているの
には訳がある。 今日は引越しの日なのだーー\\
所々に青っぽくなっているカビ君たち。 来た当時からセロハンで目減りされていた快
音のする窓。 錆付いていてまったく動かず何の役にもたたん鍵穴やら白昼堂々現われ
ては陸上大会を始めるげっ歯類・甲虫類など(最近に至っては誰が本当の住人なのかわか
らなくなっている)この愛しき部屋より開放される・・脱出といったほうがいいかもしれ
んがとにかくその悲願の日をむかえたのでありまする。
 少々強引無道かもしれませんが主人公たる彼・・・アルフィールド・チュイニーは日
本における東洋神秘を極めんと欲し単身海をわたってきたのでありますがまあそんなの
は立て前みたいなものでただ単にあちらでつまはじきにされぺらペーらな人にはおそろ
しく寛容なこの国に流れてきたようなものですから本領発揮発火といったところもござ
いましたが、そこは和の精神大きな和(東洋神秘?}に大きく抱かれ改心し今ではいっぱし
の人となり現在に至っています。ただ呼び名は変わっておりませんが。

 さて、肉体的というよりは精神的につらかった一仕事を終え、ふと缶ビールをあおり
ながら部屋を眺め渡すと昨日までの宿敵が一匹も見当たらずなにか分からない気分にな
ってきました。
 「おい、おめーらどこにいやがるんだ。隠れてないで出てこいよ。散々昨日の晩騒い
どいて訳わかんねーなー。」
そういいながら畳の下やら壁の穴などを始めは何気なくあとからどんどん注意深くなっ
てきてくるのに従ってある事実に気づいたのです。
 「そういや、おめーら今日すがたみてねーなー。いつもならある糞なんかの固まりや
通り道まできれいになっていて。壁のカビまでねえっていうかなんか削ったような跡あ
りやがる。おまけに鍵んところもなんかしようとしてやがる。
 おいおめーらなんてなんてことを・・・同類をかぞえきれないくらい手にかけたって
いうのになんでここまでするんだ。
 俺がいったい何をなにを・・・・・
畜生・・・黙っていくなんて水臭えじゃねえか。そこまでして俺のことを・・・
今日は引越し記念なんかじゃねえ。 わかんねえけどこれだけはいえらぁ。


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