悲しき事実。 原千円札 [2000/10/15 16:58:14] 2000年か4000年か。 地球では、結婚が流行っていた。 「俺さあ、結婚したんだ」 「そりゃよかったな。で、相手は」 「芦沢って人なんだ」 「血液型は?」 「A型」 「誕生日は?」 「11月12日」 「性格は?」 「良の中」 「それはよかったな。最近は悪質なのが多いからな」 「ああ……いい人でよかったよ」 2000年だか4000年だか。 結婚が流行っていた。 男と女は、先に結婚したい相手を結婚センターで探してもらう。 そして、相手を決めて、二人の意見が合意したら、結婚届を出す。 その後、自分自身でその相手を探し、恋愛を始める。 相手が嫌になったら離婚届を出す。 それが、結婚なのだ。 現在と当時(20世紀頃)の違いは、相手との意見の合意は、 相手に会う前に決めるということだ。 当時これは『オミアイ』という名前で行われていたが、 現在は『サガシアイ』という名前で行われている。