陽子の詩 投稿者:布施乱歩 投稿日:11月18日(木)14時47分23秒 大きく両手広げ 全て私の中に入れてしまおう 蒼いこの広大な空へ 大きく心を開放して 飛んで行こう 君がいるその安静の地へ 蒼い空に向かって飛んで行こう もし私が見えたなら 大きく手を振って 教えておくれ 君のその優しい 手の温もりのなかで また眠りたい 広い大地に立ち 私は想う君のこと そうか、わたし、もう一度あの人の所に戻ってみよう。 ノートを広げて、落ち葉が舞い散る公園の中で陽子はふとそう思って また歩き出した。