『テーマ館』 第30回テーマ「無題」


江戸時代的無題 投稿者:かも  投稿日:12月04日(土)12時02分10秒

      
      行燈(あんどん)からにじみ出る明かりが,その薄暗い部屋を
ぼんやりと白く浮かび上がらせていた。
      「へっへっへ,お美代,ういやつよ。もっと近うよれ!ほれほれ。」
      「いやですわっ・・・もうっ,殿ったらぁーん!おたわむれを〜」
      お美代と呼ばれた女が,嫌がる風を装いつつも,少し乱れた裾を
ヒラヒラさせる。
      「ほほほ・・・チラッ」
      「ぬおーーーっ,それぇぇぇぇ」
      帯が勢いよくほどけて,女体がくるくると回った。
      「あ〜れ〜,ご無体(むたい)な〜」