『テーマ館』 第14回テーマ「星に願いを/新年」
星の贈り物 by NetJAM
冬の夜は結構好きで寒さも平気だが、心配事があるせいか妙に寒い。
・・・そろそろ就職を考えなきゃいけない時期だな・・・
大学の知名度もないし、入社試験にも自信がない。
こんな俺が就職するとしたらどんな方法があるだろうか。
そうだ!コネ・・・
なんかあるわけないし。
「ふうー」
ため息をつきながら空を見上げた。
今日は特別寒く、空は澄んでいて星が一面に広がっていた。
オリオン座らしきものを見上げながら家路を急いだ。
その時、何か光るものがまるで目の前を横切るように走った。
流れ星!
「コネコネコネコネコネコネコ・・・」
思わず、つい口走ってしまった。他にもっとましな願い事があったろうに。
「はあー」
俺はさっきより深いため息をつき、うつむいて歩き出した。
風は冷たく、俺は惨めな気持ちのまま歩き続けた。
慣れた道のりも、今日はいつもよりも長く感じる・・・
「ニャー」
後ろから何やら鳴き声が聞こえた。
見てみると、小さな猫がいつのまにか俺の後をついて来ている。
腹を空かしているのかいつまでもついて来る。
そうか、コネコ・・・
まさかそんなことあるわけないか。
俺はその小猫を抱きかかえた。
今まで寒かった道のりも、小猫のおかげで今は暖かく感じる。
俺は小猫を抱きかかえたまま、暖かくなった道のりを歩き出した。
(12月28日(日)03時12分43秒)