「Just A Test」 by ゆびきゅ 闇を切り裂く光は無数の眼球を襲い、憐れんだ。お前の片足はどうした?役立たずのコンパス、 羽を休める湖を忘れたフラミンゴよ。埃にまみれたお前が粘着質の雨を浴びたのはいつだったか。 約束をせびる子供の小指のように、縄張りに闖入した何か異質なものを威嚇する野良犬の毛のよ うに、お前は生まれた時から神の目にさらしたままの太い骨を殊更に伸ばし、闇から光へと移行 する。眩しいだろう。お前の無数の目は何を見る? そこには深い青を称えた大空もなければ、 深い心を称えた海もない。お前の目に映るのは小さな、お前が待ち続けた永劫の時間と引換えに するにはあまりにも小さな舞台。だが、失望するな。お前の歌は誰もが聞くところになるだろう。 「チェックワンツー、チェックワンツー、ただいまマイクのテスト中。」 (投稿日:08月19日(水)00時24分09秒)