「心配性」　　　by とむ


      「あ、ナオミぃ」
      「あ、マチャミぃ、元気っ？」
      「うん、ってゆうかさ、ちょうど良かった、実は頼みがあるんだぁ」
      「ナニナニ？」
      「トシキのコトなんだけどね」
      「何だぁ〜、また彼氏のコトかぁ」
      「いいじゃぁ〜ん、こないだも助けてくれたしぃ」
      「ってゆうかぁ、アキトくんだっけ？前の彼氏ぃ・・・また気持ちを
      確認したいっての？」
      「そ、ちょっとしたテストよぉ、いいじゃ〜ん」
      「だってさぁ、アキトくんは何だっけ？『離さない！』だっけ？」
      「ちっがうよぉ〜、『死んでもいい！』だよぉ〜」
      「あ、あれか・・・で、バタナイでやっちゃったんだっけ？」
      「そうだよぉ」
      「マチャミも心配性よねぇ（笑）」
      「ってゆうかさぁ、しょうがないじゃん」
      「で、今度は何だって？」
      「うん、『食っちゃうぞ！』だってさ」
      「へぇ、ホレられたもんねぇ・・・で、どうすんの？」
      「これよこれ、これ持ってってくんない？」
      「あぁ、指かぁ・・・これってどっちの？」
      「もっちろん左よぉ〜、ほらぁ、あたし右ききだもん」
      「あ、小指かぁ、だよねぇ、あたしもやるんだったら小指だなぁ」
      「ちなみに薬指じゃないよぉ、これは大切なヒ・ト・の・モ・ノ」
      「やだぁ〜！うふふふふ」
      「ふふふふふ・・・じゃ頼むねぇ〜」
      「うん、じゃ渡しとくねぇ、バイバ〜イ！」
      「バイバ〜イ！・・・あーん、いい結果ならいいなぁ〜」


(投稿日：09月02日(水)09時09分11秒)