「試験という者」 by DAI@ 人間社会は、常に”競争”で成りたっている。 敗者にはミジメな生活が、勝者にはきらびやかな生活が待っている。 これは、大昔の人間の祖先が生活していた、ジャングルの掟にも当てはま る”弱肉強食”の世界だ。 ジャングルでは、その優劣を決める手段として戦いがある。強者は弱者の 肉体を糧にして、自らの命に花を添える。 人間社会では、その優劣を決める手段として”試験”があり、強者は弱者の 人生を糧にして、自らの人生に花を添える。 ジャングルでは”死闘”という者によって、その優劣が判断される。 人間社会では”人間自身”が、自分達の優劣を判断する。 唯一人間のみが、自分達を判断しているのはどうにもおかしい。 滑稽ですらある。 強者を自分達で勝手に作りだし、弱者を生産して食い物にしてい るのだ。悪く言えば、共食いを平然としていると言える。 人間はすでに、自然界に類する仲間ではなく”怪物”になってしまっ ている。その事に気付いている人達は、まだ少ない…。 (投稿日:09月10日(木)02時28分32秒)