「熟睡」 by はなぶさ その日は何気ない一日だった。サッカーファンでもなければスポ ーツファンでもないから、見るつもりもなかった。なのについ、 見てしまった。つい涙が溢れた。必死にプレイする選手のぶつか り合いが、私を引き込んでしまった。最後のゴールが決まったと きには、相手のキーパーの痛々しい状態を片方で見ながら、飛ん でよろこんだ。 やっと大会出場か。長年サッカーファンにでもなったかのような 勘違いをしながら、その日は幸せな気分で眠れた。 (投稿日:05月19日(火)13時57分19秒)