『音とことばのふしぎな世界』
川原繁人著 『音とことばのふしぎな世界』 岩波科学ライブラリー 244 2015/11/6
2019/10/20〜
おもしろい本を読みました。『音とことばのふしぎな世界』です。音声学の本でこんなに分かりやすく、おもしろい本は、初めてです。
人間の言語音の知覚は「カテゴリー知覚」であって「物理的な音≠知覚される音」である、音象徴の話など、とてもおもしろかったです。
- 五十音図の音の順番の理由、五十音図の「か・さ・た・な・は・ま・ら・わ」は、調音法で分ければ、破裂音、摩擦音、鼻音、接近音の順にならんでいる。
- 「か・さ・た・な・ぱ・ま」は(軟)口蓋音、歯茎音(しけいおん)、両親音の順に並んでいる。(五十音図ができたときは「は」は「ぱ」と発音していた。)
- 「や・ら・わ」は(硬)口蓋温、歯茎音、両唇音の順に並んでいる...。
- 顔文字 お( ̄o ̄)や( ̄0 ̄)す( ̄。 ̄)みぃ( ̄- ̄)ノ が母音の口の形を的確に表している。
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