社会で自立する力を育てる

−科目「社会生活」のテキストと

指導の実際−

筑波大学附属聴覚特別支援学校

専攻科 編著

B5判 212頁

  1. 聴覚機器・情報機器
  2. ひとり暮らしの知識
  3. 安全緊急マニュアル
  4. 職場と雇用
  5. 職場での常識とマナー
  6. 自己表現
  7. 職場体験実習
  8. 生活の常識とマナー
  9. 福祉制度と行政の支援
  10. 発音・発語
  11. 手話
  12. 聾教育と聴覚障害者の歴史

聾学校の中で,社会に最も近い所に位置する高等部専攻科の教育では,社会に適応して自立できる人間を育成することが大きな目標となる。本校の造形芸術科・ビジネス情報科は,そのための取り組みのひとつとして「社会生活」を開設し,社会人として必要な実践的な知識を幅広く身につけることができるよう指導している。

この科目の授業用テキストに対して,『聴覚障害』誌での報告や全日本聾教育研究大会での発表の機会を重ねるたびに,その公開についての問い合わせが数多く寄せられた。そこで,現場での利用を考えて,平成21年度版のテキストを前後の解説で挟んだ形にまとめた本を聾教育研究会から出版することにした。

指導を担当している教員11名で,テキストを見直し,修正を加えた。互いの原稿を相互に読み合い,研究し,討論する中で原稿を磨きあげた。

さまざまな場面での指導において本書が活用されることを願っている。本書が少しでも聾学校生徒の社会自立に役立てば幸いである。


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