ニュートンの運動方程式より、万有引力定数G、質量M、長さLに対して
GMT2/L3 = 4π2
が成り立つので、現実のGの値
G=6.672x10-20 km3
kg-1 sec-2
を代入すれば、以下のような質量、長さの単位の場合を想定すると、対応する時間単位が定まる。
(出典「パソコンで見る天体の動き」長沢工・檜山澄子著、地人書館1992 p184)
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| 人間的スケール:屋内(human:indoor) | m=10-3 km | kg | 1.2242x105 sec=1.417日 |
| 人間的スケール:屋外(human:outdoor) | km | トン=103 kg | 1.2242x108 sec=3.879年 |
| 惑星間スケール(inter planetary) | 天文単位=1.496x108 km | 地球質量=5.974x1024 kg | 2.898x109 sec=91.8年 |
| 恒星間スケール(inter stellar) | 光年=9.461x1012 km | 太陽質量=1.989x1030 kg | 7.988x1013 sec=2.53x106年
=253万年 |
| 銀河系間スケール(inter galactic) | メガパーセク=3.262x106 光年
=3.086x1019 km |
銀河質量=3000億太陽質量
=5.967x1041 kg |
8.5918x1017 sec=2.7226x1010 年
=272億年 |
更に簡略化すると
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| 屋内(human:indoor) | m | kg | 日 |
| 屋外(human:outdoor) | km | トン | 年 |
| 惑星間(inter planetary) | 天文単位 | 地球質量 | 100年 |
| 恒星間(inter stellar) | 光年 | 太陽質量 | 100万年 |
| 銀河間(intergalactic) | メガパーセク | 銀河質量 | 100億年 |
ちなみに正規化された単位で表現して、
・相互に2単位距離離れた、質量1の2物体が、半径1の円運動を行う場合、 周期 4π(12.56)、 円周速度 0.5
・相互に1単位距離離れた、質量1の2物体が、半径0.5の円運動を行う場合、 周期 √2π(4.39)、 円周速度 1/√2(0.707)
・質量1の物体の周りを、質量が無視できる質点が、半径1の円運動する場合、 周期
2π(6.28)、 円周速度 1
更に、上記単位間の関係式は、
T = √(L3/GM)
と変形でき、中心質量Mの物理的大きさをLのオーダとすれば、中心質量を構成する物質密度ρがMによらず一定であると仮定して、
M = ρ(4/3)πL3 ∝ ρL3
であるから、質量Mによらず時間Tの尺度は一定となる。
換言すれば、平均密度が同じ任意の中心質量Mの表面を周回する軌道の周期は、一定である。
(正確には、密度ρの平方根に反比例する)
T = √(3/(4πρG))
地球の低軌道衛星の周期は約1時間半であるが、地球の平均密度は約5.5g/cm3 と太陽系天体の平均より高めであるので、
2〜3時間程度が典型的な惑星等の周回軌道の最小周期である。
ちなみに、ρ=1000kg/m3の水でできた惑星の、表面周回軌道の周期は、
T = √(3/4π1000G)=1891.6秒 を 2π倍して、 T0 = 3.3時間
第1宇宙速度と第2宇宙速度の関係
天体の周回軌道速度である第1宇宙速度V1と、天体からの脱出速度である第2宇宙速度V2の間には、V2=√2 V1 という簡単な関係がある。
今、質量Mの天体の周りを半径rの円軌道で、質量m(<<M)の物体が周回しているとすると、遠心力と重力の釣り合いの関係から、万有引力定数をGとして、
v2 GMm
m−−− = −−−
r r2
両辺のrを払えば、左辺が運動エネルギーK(v)=1/2mv2の2倍で、右辺が重力ポテンシャルエネルギーP(r)そのものであるから、
GMm
mv2 = −−− −> K(v) = 1/2P(r)
r
結局、円軌道においては半径rに関わりなく、運動エネルギーは重力ポテンシャルエネルギーの半分ということになり、運動エネルギーが2倍(すなわち速度が√2倍)となれば、重力ポテンシャルをキャンセルして、全エネルギーが0となる(すなわち、脱出速度)ことになる。
仮に円軌道上をV1で周回する衛星が、瞬間的に加速してV2となったとすれば、衛星は円軌道のその地点を底とする放物線を描いて天体を脱出することになる。
以上の関係を太陽や地球、月、木星、土星などの実際の天体の質量と距離に関して計算するシートを作成してみたので、確かめてみられたい。(ホーマン遷移)