釜山の温泉アニョハセヨ!


また来る!釜山

帰りのフェリーは下関と釜山を往来する関釜フェリー。韓国では釜関フェリーと、を入れ替えて呼ぶ。これに乗って下関へ渡ろう。夕刻乗船、あたりが次第に夕闇に包まれていく。港には釜山の街の灯りがきらきらと浮かび上がった。

関釜フェリー

夕闇がせまり‥‥

浮かび上がる光の街

下関行きのフェリーは行きと違って、すし詰めということはなかった。だが乗船券に指定された大部屋の一角は、日本人のグループで込み合っていた。こういうときグループと一緒だと、一晩中騒がしかったりして落ちつかない。大部屋の反対側の空いている方に、自主的に移動した。そちらも初めはがらがらだったが、やがて韓国人がぽつぽつとやってきた。「荷物を壁際に置きたいから場所をかわって貰えないか?」後から来た50代ほどの韓国人のおじさんが言った。見るとずいぶんな荷物を抱えている。「ええどうぞ」私は少し間をおいて寝床を引き直した。「ありがとう、ありがとう」 「いえいえ、いいんですよ。」

寝床の準備ができたとこで、ひと風呂浴びますか。温泉‥‥というわけにはいかないが、一応このフェリーにも風呂場がある。まだ乗船間もないので空いている。十分手足を伸ばして、ゆったりつかることができた。風呂上がりビール片手に部屋に戻ると、先程のおじさん達が4人程で車座になり談話している。新聞の上に広げたさきいかをお茶うけにパクつきながら‥‥。目の前を通り過ぎようとすると、「これどうぞ」その中のおばさんがさきいかを差し出した。ありがとう、手に取るとそれはさきいかではなく細い朝鮮人参だった。私もビールのつまみにかじってみたのだが、苦〜っ。よくこんなのむしゃむしゃ食えるなぁ。 口直しに晩ご飯でも食べに行こう。

さぁて、釜山温泉めぐりの旅、最後の飯は何にするかなぁ‥‥。あっこれにしよっ、キムチチゲ。そういえばまだチゲ鍋を食べてなかった。間もなくあっちっちで運ばれてきたキムチチゲ。スッカラでご飯をちょいとすくい、汁に浸して食べる。んー、これこれ。あー、でもこれ辛いなぁ。すぐに生ビールを追加する。ングッ、ングッ、プハーッ! ボリュームもたっぶりでお腹一杯。チャル モゴッスムニダ(ごちそうさま)!

さきいかではなく朝鮮人参

熱そうー

キムチチゲセット

駆け足でまわり過ぎて、ゆっくりとできなかったのが残念だったが、気軽にさっといける国だということがよく分かった。日本との文化の違いや共通点を探すのも面白い。日本語と兄弟のような韓国語、語順も文法も良く似ている。こんなに親しみのわく外国語に出会ったのは初めてだ。温泉はオンチョン、旅館はヨガン、地下鉄はチハチョル‥‥、もしかしたら秋田弁や津軽弁より共通語に近いかななんて思ったり‥‥。物価は安いし‥‥、今度来たらあれも食べてこれも食べて‥‥、おっと馬具山(マクムサン)温泉も忘れちゃいけない。石焼きビビンバの鍋も欲しいなぁ‥‥。また来よー!

最後に2泊3日(+船中2泊)の主な費用は以下の通り。後はバスや地下鉄代、食事代、お風呂代など。

博多→釜山 カメリアライン2等船室 \9000(片道正規料金)

釜山→下関 関釜フェリー2等船室 \8500(片道正規料金)

泉一温泉 1泊(素泊まり)\4000 ×2泊


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