ぐるり一周岩手の温泉


繋(つなぎ)温泉

盛岡の奥座敷、繋(つなぎ)温泉。御所ダムによって雫石川が塞き止められてできた御所湖の畔に温泉街がある。その繋温泉の名の由来となったのがつなぎ石。約900年前、源義家が傷ついた愛馬を石に繋いだと言い伝えられる。そのつなぎ石が温泉神社の下にある。義家もここに馬をつなぎ、湯につかったのだろうか?

繋温泉

つなぎ石

穴が


さてこの繋温泉でこの旅最後の湯につかりましょ! 温泉街からやや離れて建つ湖山荘、落ちついた佇まいの湯宿だ。露天風呂、そして内風呂が2箇所にある。まずは露天風呂から‥‥。

ありゃ、こいつはなかなか広い。こう広いところに自分一人だけだと、身の置きどころにかえって困ってしまう。なんとなーく端の方に収まってしまったりして‥‥。ここは周りの景色はほとんど見えないけど、空が大きく見えるので、夜につかったら良さそうだなぁ。広い湯舟の真ん中で星を見上げたら気持ちいいだろうなぁ。

飲泉場もあって湯上がりに一口いただいた。なんか全然クセのない湯だなぁ。

露天風呂

広い湯舟

飲泉場

露天風呂とふたつの内風呂は、それぞれ湯が違うようだが、内風呂の方が湯はいい。新しい方の内風呂は数人はいれば一杯のコンパクトサイズだ。しかしそれに比べて窓の広いこと。浴室の一方がほぼすべてガラス張り。このワイドな視界に収まるのが御所湖、そしてその向こうには十和田八幡平国立公園の山々。露天ではないのだが何か爽快な気分にさせてくれる。無色透明な湯はかすかに湯の華が舞い、ほのかな硫化水素臭がうれしい。いい湯だ。

湯がいい

広ーい窓

湖山荘はその佇まいも館内も落ち着いていい感じだ。しかしその割に宿泊費はそれほど高くはない(10000円〜)。一度泊りでゆっくりしてみたいものだ。


盛岡にて

岩手の湯を巡る旅も、この心地よい硫黄臭をを身に纏って帰路につきますか! おっとその前に盛岡でじゃあじゃあ麺食べてこ! 中盛りで450円、チータン(食べ終わった皿に入れてくれるスープ)を付けても500円。ボリューム満点で、こりゃ安い!

盛岡ぱいろんのじゃあじゃあ麺

満腹で店を出ようとすると、表はいきなりの雷雨。さっきまでいい天気だったのに、おーいどうなってんだー! さっき繋温泉の温泉神社で賽銭ケチったからかなぁ‥‥? そんなことはいい、そろそろ駅に急がねば! 雷雨の中、走り出しながら思った。この雨も地中深くしみ込んで、いつか温泉になってまた地上に戻ってくるかもしれないと‥‥。


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