小原温泉

翌朝、鎌先の湯をもう一度堪能した後、宿をでる。山に上がるその前に、今日は鎌先温泉に近い小原温泉に寄ってから、もう一度宮城蔵王を目指し山を上がろうと思う。

小原温泉は鎌先温泉から7〜8キロぐらいだろうか。車で走ればそう時間はかからない。ここが小原温泉かぁ‥‥。白石川沿いに旅館、ホテルが点在する。さーてどこかの旅館でひと風呂つからせてもらうかなぁ。何気なく温泉街周辺の案内板眺めていた。何だ? 地図に温泉マークを見つけると、にわかに血が騒いだ。それは小原温泉街のはずれ、白石川沿いの遊歩道沿いに、かもしかの湯と記されていた。こいつは行って確かめるしかない! 念のため手拭いを携え、遊歩道を辿った‥‥。

小原温泉

案内板にはかもしかの湯のマークが

川沿いに細い遊歩道を進むこと15分、あっ!手拭いを絞っている人がいる。近づくと遊歩道脇の穴から湯が湧いている。手をつけてみると熱い、確かに温泉だ。さらに先に進むと、ひと一人つかれるくらいの湯溜まりが‥‥。湯はやはり穴から湧き出しており、湯溜まりから溢れた湯は川へと流れ出す。手をつけてみると適温、反射的に服を脱ぐとチャポン! おぉ、温めのいい湯だ。湯は塩化物イオンと炭酸水素イオンを感じる。さっとつかり湯から上がるとグループのハイキング客が‥‥、そうだっ!ここは遊歩道の途中だった!

白石川沿いの遊歩道うを進む

遊歩道脇の湯溜まり

穴から湧き出す湯


思い掛けない野湯につかり気分をよくしたついでに、今度は旅館の内湯でもうひと風呂つからせてもらおう。小原温泉街にある数軒の宿をぐるっと流し見て、ある一軒に決めた。ホテルニュー鎌倉。名前に似合わず、宿内部はなかなかいい雰囲気。オーナーの趣味がよいのだろう。さて風呂は‥‥。

内風呂は92cmとやや深い湯舟で珍しい。単純泉だが何の小細工もなしに注がれる湯は気持ちがいい。かすかに指にからむ感触、源泉をそのまま注いでいるのだろう。露天風呂は開放感たっぷりで満足。


ニュー鎌倉

露天風呂


さて小原温泉に満足したところで、再び山を目指しますか。途中、自由庵という蕎麦屋で昼にした。これがなかなかいける。お代わりまでしてしまった。

自由庵

もり


んっ! 何だこの造りは!

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