河原毛大湯滝

小安峡から車で河原毛大湯滝を目指すなら、泥湯を抜けていくルートより、三途川をまわっていくのがいいだろう。泥湯を抜けていくと河原毛地獄の上に出てしまい、滝までは30〜40分がれ場を下っていかなければならない(もちろん帰りは登らなければならない)。三途川をまわっていくと、河原毛地獄の下部、大湯滝の少し上にある駐車場にいける。ここからなら滝まで15分程度歩けば着く。駐車場から案内に従って山道を下っていくと突然視界が開け、轟音とともに見事な滝が眼前に現われる。大きく二手に分かれて落ちる20メートルあまりの滝はなんと温泉だ。滝壷付近は激しくしぶきが巻上がり、とにかく目にしみる。それもそのはず、強い酸性の温泉のしぶきなのだから。

温泉が滝となって流れ落ちる、滝壷は天然の露天風呂だ


滝はもちろん見事だが、駐車場脇から川に降りて少し上流に上った辺りもお勧めだ。強い硫黄の匂いとともに、川底や川の脇から湯が湧きだしている。大小いくつかの湯船のように石が組んである所もあるが、川を歩きながら源泉の熱いと水の冷たいが程よく混ざる所を探し腰を降ろす。何か自分がワイルドになった気分がする。しかしこの辺りは駐車場から丸見えなので、多少のギャラリーは覚悟の上、ワイルドを味わおう。

岩が黄色くなっている辺りからは熱湯が湧き出している


この駐車場にはアイスクリーム売りのおばちゃんが出没する。どうということもない味なのだが、風呂上がりについつい買ってしまう。しかしアイスがコーンカップの底までは入っていないからといって、文句を言ってはいけない。素朴でやさしいおばあちゃんが売っているのだから。こんな山の中でアイスなどに心を動かされた自分を恥じるべし。


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