佐賀 陶磁器・温泉・海の幸

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福島温泉

有田、大川内山と陶磁器に夢中になってしまって、しばらく温泉につかっていなかったなぁ。さーて、ここからは佐賀県北部東松浦半島をぐるりと周りながら、温泉と玄界灘の海の幸をいただきましょ!

まずは福島温泉。伊万里からおよそ10km北側、伊万里湾に浮かぶ福島に湧く湯だ。福島は伊万里市波多津から橋を渡って行くことができるが、所属は長崎県である。佐賀の温泉を巡るのがテーマであるが、ここはちょいと県境を跨いで長崎に遠征しましょ!  国民宿舎つばき荘、施設はちょいとくたびれているが入浴料300円はお手頃。塩化土類食塩泉の湯はかすかな濁りでぬるめ。においはほとんどないが指の間に塩分を感じる。湯口は茶褐色に変色している。窓からの眺めは残念ながら‥‥。

福島温泉 つばき荘


寺浦温泉

さて温泉めぐりを続けよう。しかしその前に飯!

肥前町のひぜん玄海寿司の暖簾をくぐった。品書きから店名ともなっている玄海寿司(あら汁付き)1500円を注文した。店の名前を付けているのだからオススメに決まっているだろう。エビ、イカ、ウニ、焼きホタテ、イナダ‥‥。寿司はひとつひとつがおっきめでお腹いっぱいになる。器もいいですねぇ。

腹も一杯になったところで、寺浦温泉に立ち寄る。入浴料は500円。浴室の壁には何故か陶板の富士山? そんなことはいい。湯は‥‥、あ〜いい湯だ! 無色無臭だが存在感のある強いヌメリ、壁には純重曹泉と書いてある。有福や長門湯本を思い出すなぁ。窓の外には仮屋湾。ちょうど引き潮で底が顔を出している‥‥。湯は風呂場のすぐ先から湧いているという。湯から上がればすべすべ素肌。そして塩化物の作用か、いつまでも体が火照る。いい湯だ!

潮の引いた仮屋湾

いい湯だ!

何故か富士山


高串温泉

港のそばに建つ肥前町福祉センター、ここで温泉につかれるという。外観からはそんな雰囲気は全くない。受付で聞いてみると、確かに温泉につかれるという。しかも入浴料は310円と安い。さあひとっ風呂つかりましょう!

ここはあくまで福祉センター、景色や風情など期待してもしょうがない。清潔な湯舟があれば良しとしましょう。湯はほとんど無色、軽いヌメリで気もちがいい。(31.9℃の)ナトリウム炭酸水素塩泉は湯上りの肌もすべすべ。

湯からあがるとちょうど日暮れ時。まさに陽が落ちようとしている。オレンジから青紫にグラデーションする空、鈍い色の海に落ちる陽のかけら‥‥。あと少しで夜の闇がやってくる。

肥前町福祉センター

透明な湯は軽いヌメリ

落陽

さてぼちぼち宿に入って夕食そして温泉‥‥、と言いたいところだが、この日は三連休の初日とあって、どの宿もいっぱい。仕方ないので今日は唐津のビジネスホテルに泊まることにした。夕食は小料理屋瑞穂で地酒をやりつつ‥‥。広くはない店内は数人の常連客で埋まっている。玄界灘の魚はやっぱり旨い。もちろん刺身以外の肴も旨いのだが。盃を傾けつつ、明日の湯を思い描く‥‥。


眺めのいい風呂に行こう!

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