関金温泉

ガイドブックの写真に胸ときめかせ、訪ずれて実物を見て失望したり、あの手の写真とはうまく撮るもんだなぁと、感心したりすることは案外多いものである。関金温泉ホテルせきがね、ここの風呂は期待を裏切らない!

実にいい趣向だ! 湯船は大人ふたりが入れるくらいの酒樽。それにコケむした東屋根、民芸調の目隠し柵、紅葉や松の植栽、露天風呂への渡り廊下、全てがまとまってひとつの雰囲気をかもしだしている。湯船に体を沈めると、湯が樽の縁からザーッとこぼれる。こんな風呂に出会うと何か嬉しくなってしまう。 ふたつある樽風呂は貸し切り。だからの〜んびり楽しむことができる。でも、大勢できたら入りきれません。

露天への渡り廊下

貸し切りの酒樽ふろ


私はある土地へ出かけたら、その地の酒を楽しむことにしている。大谷酒造は鳥取県東伯町に蔵をもつ。蔵での直販はしていないようなので、近くの酒屋で鷹勇(たかいさみ)を買うことにする。ひとくちに鷹勇といってもさすがに地元、その種類は多い。その中で私が選んだのは「鷹勇 純米吟醸なかだれ」。さてその味は‥‥? 吟醸酒にありがちな水っぽい酒ではない。しっかりと力強く、そして余韻に吟醸香がふっと香る。いい酒だ。

大谷酒造


境港 夢みなと温泉

東伯町から海岸線沿いに境港まで行き、旅の終着点にすることにした。三保湾にゆるやかにカーブを描く弓ヶ浜でひと休み。

15〜20人ほどのサーファーがいた。波はいい感じにあって、みんな何度もチャレンジしている。のれてる奴はあまりいないけれど‥‥。潮風と波の音が気持ちいいなぁ〜。

弓ヶ浜

旅の終わりはやっぱり温泉。しばらく山の温泉を巡っていたので、広々した海を眺めながら湯につかりたくなった。やってきたのは境港のみなと温泉館。最近ありがちな日帰り入浴施設だが、目の前は海。条件にはぴったり。

泉質は食塩泉。潮風にあたる露天がある。開放感満点とは言えないが、潮風、波の音、青い水平線といったものには、心を落ち着かせる作用があるのだろうか? それなりの満足感を得る。しかし風呂上がりに休めるスペースは狭く、ゆっくりくつろぐことはできないのは残念。

みなと温泉館の露天風呂

今回は鳥取を中心に山陰の温泉を巡ったが、時間さえ許せばさらに西へ‥‥。次回は島根や山口も巡ってみたいなぁ。


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